プーログ

ジャーナリストから転身 40代妻子持ちが自由に生きてみた

【40代脱サラ】哀れな末路回避へ|失敗の連鎖断つ秘策は沖縄バカンス!?

このブログは、妻子持ちの身でありながら20年勤めた会社を辞めて、自力で生き残りの道を探る僕の歩みを公開するものです。

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こんにちは。

 

貯金の底が見えてきた管理人のプーです。

 

先日、古巣で仕えた上司に1年ぶりに会いました。

 

同期も後輩も、「~局長」という厳めしい肩書を与えられ、すごい勢いで出世しているそうです。

 

こちらは「レベル1」からの再出発となりますので、もはや尋常な差の開きではありません。

 

かつての親友はテレビのバラエティ番組にレギュラー出演していて、もう雲の上の存在になってしまいました。

 

  • バズーカVSこん棒
  • トレーラーVS一輪車
  • 年収1千万超VS無収入

 

いざ字にしてみると、なかなか惨めなものです。

 

まあ自分が選んだ道ですので、仕方がないとは思いますが、現実問題、プーの状況はどんどん厳しくなっているのも確かです。

 

貯金は危険水域に突入し、天の恵みはいまだ降りてこず。

 

絶体絶命の状況を味わう気持ちはあっても、鼻歌を歌うほど肝は座っていません。

 

ただ、そんな情けない状態に至り、ある重要なことを思い出しました。

 

 

それは、常識的な行動の真逆をいく勇気です。

 

 

その基本スタンスを取り戻すべく、僕は残り少ない貯金をはたいて「沖縄へのバカンス」に出かけることにしました。

 

もちろん、自暴自棄になった訳ではありません。

 

今回はその必要性と言い訳について、僕の信念を詳しく解説してまいります。

 

 

失敗の連鎖解消策①お宝は「常識の向こう側」に

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僕は若いころから天邪鬼(あまのじゃく)でした。

 

臆病なくせに常に王道からそれて、ほそぼそと生きてきた口です。

 

そんな性格がたたり、学生時代は「独りぼっち」の切なさも味わいました。

 

花いちもんめという残酷な遊びで、一度もご指名がかからなかった経験も踏んでいます。

 

 

ただ、この性格のおかげで「逆を行く大切さ」に触れる機会にも恵まれてきました。

 

  • 戻るのではなく前に加速する
  • 絞るのではなく全部吐き出す

 

僕の経験上、いわゆる「お宝のありか」は、常識の枠から外れたところにあると断言できます。

 

 

僕がこれまでゲットしてきたお宝は、ほぼすべて「一般常識という視界の外」にあったものばかりです。

 

 

たとえば記者時代の経験談をひとつ紹介させて頂くと、僕は社内で「書かない記者」を公言していました。

 

新聞社というのは自己顕示欲の塊みたいな人たちの集まりといえ、その中で僕は完全に異端児です。

 

ただ、取材先からみればこれが「信用力」になります。

 

結果して、それが鮮度の高い情報を集める力になり、「抜く以上」の価値をもたらしました。

 

さらに、世界中のメディアが追っていた原発事故絡みの「あるスクープ」を掴むことができたのも、この信用力があってのことでした。

 

つまり「書かない」から「書けた」わけです

 

 競馬でのエピソード

少し毛色は異なりますが、もうひとつ、競馬でも面白いエピソードがあります。

 

ある友人が競馬にのめりこみ、100万円近い借金を作ってしまったときの話です。

 

ちなみにその友人というのもまた、修学旅行で班のメンバーから置いてきぼりを食らい、甘酸っぱい独りぼっちを経験した「思い出迷子」仲間です。

 

 

そんな同志から相談を受けた僕は、あと10万円追加でお金を借りてくるよう促しました

 

「1点買いの一発勝負」をおすすめしたのです。

 

「そこですべてにケリをつける」との条件付きでした。

 

結果、友人は「2点買いの一発勝負」で150万円の配当金を手にし、借金もチャラに。

 

見届け人として立ち会った僕を、憧れの石垣島へと招待してくれました。

 

その後、彼は1年ほど競馬から遠ざかりましたが、悪い病気はそう簡単に治るものではありませんでした。(じゃあ書くな!) 

 

失敗の連鎖解消策② 成功の鍵は「基本」の中

かくして、常識とは逆の行動を起こしても、常に宝が得られるとは限りませんが、萎縮して縮こまっていくよりも、勝算がはるかに高まるのは確かです。

 

ただし、押さえるべき重要なポイントがあります。

 

それは「基本」や「基礎」の類です。

 

若いときには、この条件を無視することで、手痛い目に合ってきました。

 

独善的ないでたちで異性とのデートに臨んだり、サラリーマン金太郎のような激しいノリで取材先に乗り込んだり。

 

そんな風に基本を無視すると、無謀な決死隊になったり、ドン引きされたりします。

 

ビジネスでも、ギャンブルでも、恋愛でも、武道でも、「基本」ほど重要な要素はありません。

 

 

先の競馬の例で言うと、借金を返す当てがあっての「逆を行く」です。

 

もし、返す当てがなければ、僕も決して一発勝負をすすめたりしません。

 

つまり、お宝は「常識の外」、成功は「基本の中」にあるわけです。

 

この2つの条件を満たせば、あとは一歩踏み出す勇気です

 

背水の陣で原点回帰

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というわけで、僕は自分の原点に戻るべく、勇気をもって沖縄旅行に出かけることにしました。

 

やけくそになっているのではありません。

 

自分の軸を立て直すのに、最高のカンフル剤になると確信しています。

 

 

貯金は残り90万円。

 

ここで使うお金は30万円。

 

収入ゼロ。

 

子供たちは大喜びしているものの、我ながら、正気の沙汰とは思えません…。

 

 

失敗の連鎖解消策 まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

この局面での沖縄旅行は、自分の原点を見つめ直す意味でも意義深いと思っています。

 

正直なところ「物販を再開すればなんとかなるかもしれない」という打算がない訳でもありませんが、背水の陣を敷く怖さがあるのも事実です。

 

最悪、割のいいバイトを探すことになるかもしれませんが…。

 

いずれにしても、しあわせ探しの旅はまだまだ続くことになりそうです。

 

以下、今回のまとめとなります。

 

  • 常識の外に「手垢のつかない宝」が潜む
  • 基本の枠の中に「成功の鍵」がある
  • 2つの条件を満たせば、あとは一歩踏み込むだけ

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

引き続きご愛読のほど、よろしくお願いします。

【体験談】40代家庭持ちの脱サラ|失敗の恐怖と焦り|崖っぷちに立つも

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脱サラ失敗への恐怖、貯金残高は〝タイムリミット〟と同じ意味を持つのか――。

 

気がつくと、昨年の脱サラ劇からあっという間に1年が過ぎてしまいました。

 

申し遅れました。

 

管理人のプーです。

 

このブログは、脱サラした40代妻子持ちの僕が、収入源を得るための歩みについて、リアルタイムで公開するものです。

 

実は3か月ほど「プーログ」をお休みさせて頂いてましたが、それは新しい収入源の確保に向けて、あることに専念していたためです。

 

この間、ちょっとコツをつかみかけていた「物販」も休止していて、収入ゼロの状態が続いています。

 

もう気が気ではありません。

 

貯金は減る一方で、奥さんのパート収入だけが頼りです。

 

プーログ再開のタイミングは「成功のめどが付いた後」と決めていたのですが、正直なところ、大苦戦を続けています

 

なんとか吉報を持ち帰り、「脱サラなんて楽勝ですよ」と胸を張りたかったのですが、残念ながら僕はいま、上の写真の人のような微妙な顔をして、崖の下に落ちかけています。

 

そこで今回は「脱サラ失敗への恐怖」をテーマに、つづってみたいと思います。

 

それと一応、念のために申し上げておきますが、このブログは情報商材を販売するような意図は一切ありませんので、どうかご安心ください。

 

 

【体験談】貯金残高は急降下 市民税は100分の1に

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 昨年は退職金を頂いた関係上、国や自治体に多額の税金を納めました。

 

いまは完全に無職ですので、100分の1は言い過ぎかもしれませんが、驚くほど少額になっています。

 

情けない話、年間「数千円」のレベルです。

 

昼食を外食で済ませることも、夜飲みに行くこともほぼなくなりましたので、支出は相当絞られています。

 

マックに入っても、「チキンクリスプ」しか頼みません。

 

それでも貯金は恐ろしい勢いで減っていきます。

 

 

脱サラすると支出が明確に 

サラリーマンを辞めてしまうと、これまで意識すらしなかった見えない支出が嫌でも浮き彫りになってきます。

 

特に容赦ないのが健康保険料。

 

こちらは年間60万円以上のお金をどうにかして工面しなければなりません。

 

その支払いのために奥さんが働いているようなものです。

 

300円の利益を生む中古のファミコンソフトを2000本売って、ようやくトントンの水準。

 

皆さんこんな大金、どうやって払っているのでしょうか…。

 

 

ほかにもクレジットカード会社からの請求、水道光熱費、通信費、生命保険料、保育料、パルコープ…。

 

やめて、もう取らないでちょうだい!

 

かくして、退職金はわずか1年で見事に吹き飛びました。

 

 

新たな収益源の確保を目指すも…

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さて、収入ゼロの状態に戻してまで、僕が専念してきたものとは何か。

 

それは、ブログの収益化です

 

実は「プーログ」とはまた別に、パワースポットを紹介するブログを立ち上げ、3か月の間、そちらの執筆活動に専念していました。

 

趣味と実益を生かす狙いから始めたものです。 

 

ノウハウは、月間100万PVのブログを運営する優秀なブロガーさんから直接教わりました。

 

またコンテンツの内容は、現地取材とともに、知り合いのお坊さんなどから聞いた話をもとにまとめています。

 

  

そんな流れから、この前、友人を介して崔先生という凄腕の中国人気功師にお会いました。

 

気功や漢方薬などを使って難病を治してしまうような、いわゆる「本物の方」です。

 

ただ、仰ることが少しぶっ飛んでいてい、毎日10時間ぐらいパソコンの前に座り続けている僕の身体からは、「多量の電磁波」がでているそうです。

 

 

プー:「で、電磁波ですか?」

 

先生:「そう、電磁波ね」

 

プー:「…」

 

先生:「…」

 

 

話がそれてすみません。

 

電磁波の真相はともかく、ようするに万全の態勢で「収益化」を狙ったブログをスタートさせたわけです。

 

甘い見通し

ライターの20年選手が、スペシャリストの手ほどきを受けて一生懸命書くのだから、3か月もあれば、それなりに読んでもらえるブログになるだろうと、高をくくっていました。

 

60記事ほどしっかり書きましたが、あれれ?

 

アクセスはずっと横ばいのままで、検索上位には上がってきません…。

 

パワスポブログはちょっと肩に力が入り過ぎていて、「華」がないのかもしれません。

 

何らかの形でテコ入れするつもりではありますが、正直、自分の力のなさに痛烈なショックを受けました。

 

 

時間との闘い 

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ただ、当然と言えば当然かもしれません。

 

ライターとしてのキャリアが長いとはいえ、「ブログの収益化」は僕にとって初の試みです。

 

ブログのノリもイマイチ分かっていません。

 

一応、Googleアドセンスというのを貼ってはいますが、いまだお金に変わっていないのが悲しい現実です。

 

 

実際、もう少し分析を重ねて、ブログ運営の相場観さえつかんでしまえば、いつかは上手くいくのかもしれません。

 

ただ、その「いつか」というのが段々恐ろしくなってきました。

 

「いつか」というのは、貯金残高が枯渇する前に訪れてくれないと、活動に大きな制約を受けることになります。

 

 

強烈なスピード感で過行く毎日

40代の一日、一週間、一か月、一年というのは、恐ろしいほど短く、早く、はかないものです。

 

幼少の時分、あまりの長さに終盤退屈していた夏休みも、大人になるとそれこそ「一瞬」で終わるのではないでしょうか。

 

 大人の時間感覚で「いつか」にすがるのは、かなり危険な状態にあるとみて間違いありません。

 

つまり僕は今、崖っぷちに立っているのです。

 

 

 気になると止まらない「心の癖」

人は何かが気になり始めると、それが心の中でどんどん大きくなっていくものです。

 

コンプレックスであったり、痛みであったり、かゆみであったり。

 

僕の場合は、確実に減っていく貯金に、一向に増えないアクセス…。

 

そもそも、この状態はいつまで続くのか。

 

ひょっとすると、この身体から「電磁波」が出ているのがいけないのかもしれない。

 

 

そんなわけで、いつしか僕の心は「お金」と「アクセス」に支配されるようになりました。

 

  • でっち上げ記事でもいいからアクセスがほしい
  • バイトして手っ取り早く生活費を稼ぎたい
  • もう出家するしかない

 

 最近、何かのドラマで「子供に新しい上靴を買ってやれない親の気持ち、あんたにわかるのか!」という悲しいセリフがありましたが、僕にはこれがとても恐ろしく聞こえました。

 

分かりますとも、その情けない気持ち。

 

明日は我が身なのですから。

 

 

逆に面白いのはこれから

ただ、そんなリスクは最初からはっきりしていました。

 

失敗する覚悟もなしに、20年も勤めた会社を辞めた訳ではありません。

 

自力で何とかしなければならない世界で再び頭を打たれ、少したじろいだだけです。

 

強がりでもなんでもなく、僕は脱サラしたことを一切後悔していません。

 

  

むしろ面白いのはここから。

 

何より、窮地にひねり出す打つ一手こそ、「人生の醍醐味」ではありませんか。

 

映画でも漫画でもドラマでもゲームでも、ピンチを切り抜ける知恵と勇気こそが最高の見せ場に他なりません。

 

まあ、圧倒的な「カタルシス」も好きではあるのですが…。

 

 

アリババグループ創業者、ジャック・マー氏が2014年にニューヨーク証券取引所への上場を果たした折、「ここに至るまでが楽しかった。あの日々はもう帰ってこない」という旨の発言をしています。

 

なるほど、仰る通り。

 

マー氏は、目の前の成功よりも、そのプロセスに人生の価値を見出したわけです。

 

結果がどうであれ、「いま」の状況を目いっぱいを楽しまないと、充実した人生は約束されないのではないでしょうか。

 

 

 長文ながらも、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

退職から現在にいたるまでの僕の歩みについては、連載形式でまとめております。

もしご興味があれば、ぜひ一度お読みください。

リアルタイムで綴っていますが、時間軸は現在にまで至っておりません。

 

プーの退職からいまに至るプロセスはこちら。

 

 

家庭持ち脱サラ40代【苦境を乗り切る秘策】持ち出したのは埃だらけの「あれ」

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僕が脱サラしてもうすぐ1年がたとうとしています。

 

苦しくもまた、充実した1年でした。

 

すみません。

 

感傷にひたり、ご挨拶が遅れました。

 

40代家庭持ちの脱サラ男こと、プーです。

 

最近さぼり気味の本ブログですが、それなりに多くの方に読んで頂いているようです…。

 

お詫びの意味を込めて、久しぶりに筆をとりました。

 

いま、僕は物販の仕事を少しだけお休みし、新しい挑戦を始めています。

 

そのため、「とてつもなく忙しい」というのが現状です。

 

新しい挑戦というのは、お金になるかどうかも分かりません。

 

また、物販をやめたわけでもありません。

 

複数のことを同時にやるのが苦手なだけです。

 

これに「全力でぶつかるのみ」と、歯を食いしばって集中しています。

 

その具体的な内容は、また改めてご紹介したいと思います。

 

 

不安に打ち勝つ強い味方とは

さて、今回のテーマは「恐怖心」に打ち勝つ強い味方についてです。

 

貯えがどんどん減る中で、正直、先々への不安が再燃しています。

 

また収入ゼロの状態に戻ったわけですから、ある意味仕方がありません。

 

仕事を辞めた時に感じた生々しい不安が再び蘇ってきたわけです。

 

そんなおり、強力な味方になるものを見つけました。

 

得意の瞑想ではありません。

 

「歌」です。

 

 

歳をとると音楽から離れる傾向に

30代も半ばを過ぎたあたりから、得てして、音楽を聴く習慣がなくなるものです。

 

僕の場合はとくにひどく、最近の流行りはもちろん、昔の歌でさえ、まったく聴かなくなりました。

 

ところが、いざYouTubeなんかで往時の歌に耳を傾けてみると、心の芯が震えるではありませんか!

 

馬鹿みたいに聞こえるかもしれませんが、驚くほど効果があります

 

本当に、歌には自分を奮い立たせる魔力のような力があります。

 

僕のように、歌から離れてしまった人は、だまされたと思って是非一度、試してみてください。

 

それも、明るい未来を展望するお気に入りの歌があれば、最高です。

 

 

新年度の環境変化を乗り切るためにも

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早いもので4月も下旬に入ろうとしています。

 

毎日家でコソコソやっているうちに、気がつけば新年度がスタートしていました。

 

特にサラリーマンの方は、がらりと環境が変わり、戸惑いの連続となる人も少なくないはずです。

 

そんななかで、行き詰っている人、明るい展望がなかなか開けない人は、もう一度、古いCDなんかを出してきて、聞いてみるのもありですよ。

 

そして、ネガティブからポジティブへと気持ちを切り替える。

 

たとえ状況は同じでも、心のあり様が変わると、問題の捉え方も、課題に向き合う姿勢も、見える景色さえも変わってきます。

 

やる気も落胆も、恐怖も勇気も、結局は自分の中にしかないのです。

 

いま苦境にあえぐ人、どうか邪魔な感情は大好きだった歌で洗い流し、自分の中に眠る情熱や希望をみつけてください。

 

必ず道は開けると信じて、お互いがんばりましょう!

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

本ブログの執筆活動も、少しずつ戻してまいります。

 

もう少し落ち着いた段階で、ドカッと書いていきますので、何卒、プーのことをお見捨てにならないよう、伏して、平にお願い申し上げます。

連載㉖40代妻子持ちが脱サラ生活へ 中国ビジネスでの大失敗(2)

この連載は2017年に脱サラして無職になった僕の歩みをまとめています。この体験談はリアルタイムにまだ追いついていません。

脱サラして無職になった僕が生きる道を見出そうとした店舗は悪質な犯罪行為を受けて潰されてしまった

中国人セラーからの脅迫文が届いた翌日、他の出品者からも同様の「脅し」を受けた。

 

こちらの方がまだ理路整然としたクレームだったのだが、相手の素性を調べていると、また中国系セラーだった。

 

同様にAmazonのテクニカルサポートに連絡を入れると、むしろ相手の方に「注意喚起する」と頼もしい返事が頂けた。

 

ひとまず妻も、取り合わない方向で販売を続けることにしたのだが、ここからが、僕たち一家にとっての試練の始まりとなった。

 

Amazonによる注意喚起はまるで役に立たず、僕のセラーセントラルには、連日のように赤い旗が立った。

 

ついに、最も恐れていた顧客からのクレームが入り、Amazonから至急対処するよう、通告が届いたのだ。

 

そして、商品の販売を止められてしまった。

 

 

中国人セラーの嫌がらせ Amazonビジネスの穴

Amazonは「カスタマーファースト」という理念のもとに、顧客を全面的に保護する立場をとっており、こうなると、手のひらを反すように、どこまでもセラーに冷たい態度に変わる。

 

初めてついた評価は「1」。

 

しかも販売された商品は、返品されているらしい。

 

アカウントに傷がつきまくると、「カート」の獲得もおぼつかず、最悪の場合は永遠にAmazonでの販売権利をはく奪されてしまうのだ。

 

「アカウント停止」という、世にも恐ろしい仕打ちだ。

 

緊張で口が乾く。

 

恐る恐る、クレームの内容を確かめてみた僕と妻は、その文面に驚愕した。

 

「違う商品きた。破れていたなぜか。これは人は駄目で、はじめてひどい」

 

明らかに無茶苦茶な日本語だ。

 

すぐにピンときた。

 

中国人セラーの仲間が顧客になりすまし、悪質な嫌がらせを始めたのだ。

 

 

「なりすまし客」評価1の攻撃 追い込まれる“脱サラ店舗” 

なりすましの客による嫌がらせにAmazonも打つ手がない。僕は再び無職の身に戻った

連日のように続く「なりすまし客」からのクレームと返品――。

 

評価がマイナスにまで下がり、もはや「カート」も獲得できず、売り上げも完全にストップしてしまった。

 

カスタマーサポートに対応を求めても、「打つ手がない」のが実情だった。

 

挙句の果てには、「相乗りするから悪い」と言わんばかりにこちらを責める担当者まで出る始末だ。

 

相乗りは値下げ競争を促す仕組みとして、Amazonが決めたルールであるはずなのに…。

 

「写真と異なる商品が届いた」というクレームには、いくら状況証拠を示したところで、Amazonからは「罪人扱い」された。

 

もちろん、違う商品が届いたという事実など一切ないのだが、「こちらの品質管理に問題がある」として、再発防止策まで提出されられる羽目になった。

 

これに応じねば、アカウント停止措置も辞さないというのだ。

 

ただある意味で、最初に迎えた試練は、長い目で見ると最高の勉強材料にもなる。

 

僕は、いきなり最悪の事態に直面したことで、「防衛策の必要性」を痛感することができたのだ。

 

連日、セラーセントラルとのやり取りを経て、なりすましのクレームを消すことができ、逆に中国人セラ―の仲間と思われる人物のアカウントは抹消された。

 

 

Amazon撤退 再び無職に

ところが「違う商品が届いた」というクレームに関しては、いくら資料を提出したところで、最後まで、こちらの言い分が認められることはなかった。

 

このまま嫌がらせが続けば、本当にアカウントを抹消されてしまう。

 

一カ月弱で半数以上の商品は売却できたものの、マイナス評価のセラーからモノを購入する酔狂な顧客はいない。

 

かくして、僕ら一家が希望を託した最初の店舗は、中国人セラーによる悪質な嫌がらせによって、事実上、つぶされてしまったのだ。

 

僕は精神的に参ってしまった。

 

防衛策を講じるにも、一人ですべてを行うにも、限界があるのだ。

 

僕はアカウント停止を食らう前に、一から出直すことにした。

 

この時ばかりは、さすがの僕もひどく落ち込んだ。

無職の体験談 厳しい現実と卑屈な気持ちに「生きる価値」を見失う人へ

両親が冷たくなるのはもはや無職体験談のあるある話だ

無職の体験談をつづるサイトを見ていると、悲惨な状況を強調する内容ばかりが目立ちます。

 

正確な情報提供というより、何か別の意図が読み取れるものも少なくありません。

 

とはいえ、家庭持ちの場合、本当に惨めな思いをしている人が多いのも事実です。

 

・家族に冷たくされた

 

・世間に後ろ指をさされた

 

・友人に馬鹿にされた

 

・再就職先が決まらず卑屈になっていった

 

・会社勤めのありがたさが身に染みてわかった

 

・自分に生きる価値がないと感じた

 

こうして字にしてみると、身につまされる思いがします…。

 

ただ、「無職の者に生きる価値がない」というのは完全な誤りです。

 

無職を責め立てる人も、責め立てられて自分を見失う人も、単に近視眼的になっているだけです。

 

そんな自己嫌悪はまったくもって、不要です。

 

大丈夫です。

 

周囲も自分も、恐怖と古い常識に飲み込まれて「大切なもの」が見えなくなっているだけです。

 

社会の空気や複雑な構造はちょっと横に置いておき、物事をシンプルに捉えると「本当に大切なのは何か」が単純明快にみえてきます。

 

むしろ、本当に注意すべきは無職の立場の居心地が良くなってしまうことです。

 

無職というのは、早起とも満員電車ともスーツとも無縁となり、とても楽なのです。

 

バイトと妻の収入で何とかなってしまう分、「怠慢地獄」に陥りかねません。

 

こうなると、全てが面倒になり、なかなか脱するのが難しくなるものと思われます。

 

今回は、40代妻子持ちである僕の体験談を含めて、そのあたりを解説してまいります。

 

 

 

肩身の狭い無職の立場

脱サラ後、いったん無職の身になると、肩身の狭い思いをすることも少なくありません。

 

いまだに母は僕を罪人のように扱います。

 

娘とうまい棒の取り合いをしているだけで、「あんたに食べる権利はない」とすごい剣幕で叱られたりもします。

 

別に子どもとジャレているだけなのですが、駄菓子を食べる権利がはく奪されるのも妙な気持ちです。

 

家族の将来を顧みず、無責任に仕事を辞めて、へらへらしているのが許せないのでしょう。

 

ただ、家族の幸せそうな姿に怒りがこみあげてくるなんて、どう考えても異常です。

 

もっとも「孫のことを思うと」という理屈なのでしょうが、「仕事を続けていれば明るい未来が保証される」などということは、絶対にありえないのです。

 

この手の怒りは、「思い込み」や「思考放棄」からくる不安の産物に過ぎません。

 

そして、いまだに根絶されない古い社会常識の一部ともいえます。 

 

 

甘いリスク計算

人はリスクに対してとても寛容な生き物です。

 

株の「損切り」ができない心理と同じです。

 

・苦しくても乗り切れるだろう。

・何とか頑張ってくれるだろう。

 

残念ながら、日本の自殺死亡率は世界でワースト6位に位置します。

 

そんな事実を知ったところで、「うちは大丈夫」と高を括るに違いありません。

 

それは、リスクに寛容というより、むしろ、心や体が壊れる直前まで人を酷使しようとする、第三者のエゴです。

 

経済を優先するための「少しの犠牲」も、家族にとっては「すべて」であることを、忘れてしまっているのです。

 

 

「人の価値」と「社会的価値」

僕たちみたいな無職の人間は、古い世間の目から見ると、どうやら「社会的価値」が低いところに組み込まれているようです。

 

ただし、あくまでもバイアスのかかった人からみた「社会的価値」です。

 

いずれにしても、「人が生きる価値」ではないわけです。

 

「社会的価値」と「人が生きる価値」、どちらが重いのか。

 

無職の身を責める人も、卑屈になる人も、図式にすると、こういうことになっています。

 

社会的価値>生きる価値

 

つまり、「宝」と「宝箱」の値打ちが逆転しているわけです。

  

いわずもがな、人にとって、生きることが価値そのものなのです。

 

社会的価値なんて、その器に過ぎません。 

 

 

人生はプロセス

とはいえ、無職でいると、焦りや恐怖はなかなか消えないかもしれません。

 

「お金がほしい」

「安定したい」

「安心させたい」

 

退職金が底をついた僕だってそうです。

 

ただ、忘れてならないのは、人生はプロセスということです。

 

人は自由です。

 

どう生きようが、何をしようが、罰せられることはあっても、真に誰にも止める権利はないのです。

 

未来に続く道は無数に用意されています。

 

足かせのない人にとって、どれを選ぶかは完全に自由です。

 

ももクロの追っかけに命を懸けるもよし。

 

キャンピングカーで日本をめぐる夢を追うもよし。

 

海外に移住するもよし。

 

農家になるもよし。

 

在宅ビジネスで生計を立てるもよし。

 

決してはき違えてはいけません。

 

食べていくために生きるのではなく、生きるために食べていくのです。

 

お金も生きるための目的ではなく、手段というわけです。

 

ありたい自己の姿を描く「夢の形」が、人生の昇るべき階段を示してくれるはずです。

 

 

注すべきは怠慢地獄

無職の本当の敵は怠け癖。気持ちよく沈んでもいいが再浮上できる程度に沈むのが得策

ただ無職も慣れてしまうと、 余りの楽さに行動力が鈍ってきます。

 

僕も一度、足をはまらせそうになりましたが、パチンコの犯行現場を義理の母に押さえられ、窮地を脱した経験があります(詳しくはこちら)。

 

無職の快適さになれると「社会から隔絶されたぬるいお風呂」から出られない状態になります。 

 

昼まで寝ていようが、一日中ゲームをしようが、漫画を読もうが、DVDを見ようが、誰にも叱られない。

 

自己管理ができなくなれば、もう終わりです。

 

物事を先送りする癖がついている人は、注意が必要です。

 

とはいえ、自己嫌悪に陥る必要はありません。

 

別に、いろんなことから逃げてもいいんです。

 

人間なんてみんな弱いんです。

 

むしろ、逃げることをきちんと認めるべきです。

 

そのうえで「あんまり逃げないように努める」のが、妥当な線だと思います。

 

「軽蔑されながら一生ダラダラ家で過ごす刑」は、地獄に違いありません。

 

そうした意味で、無職にとっての真の敵は、おのれの卑屈な気持ちでなく、だらしなさを呼ぶ心なのかもしれませんね。

 

 

まとめ

  • 無職の子を持つ一般的な親は冷たい態度をとる
  • 偏見はしあわせの本質を曇らせる
  • 幸せの形が見極められるのは自分自身だけ
  • 人が生きる価値>人の社会的価値
  • 人にあるのは権利のみ
  • 食べていくために生きるのではなく、生きるために食べていくのが正解
  • 逃げる行為を素直に受け入れ、あまり逃げないように努めるのがポイント
  • 怠慢地獄こそ真の敵

 

いかがでしたでしょうか。

 

体験者ならではの理解をもとに、まとめたつもりです。

 

決して自己弁護ではありません。

 

無職の方は、お互い頑張りましょう…。

 

長文をお読みいただき、ありがとうございました。

連載㉕40代妻子持ちが脱サラ生活へ 中国ビジネスでの大失敗(1)

連載では僕が会社を辞めてからの体験をつづっています。現時点でリアルタイムに追いついていません。

Amazonでの大失敗を経験した僕ら一家

Sに習った通り、中国の仲介者「Iさん」経由でAmazonに商品を収め、販売を開始した。

 

当時の僕に代わって妻が手掛けたのは、既存の商品ページで他のセラーと競いながらモノを売る、いわゆる「相乗り」という方法だ。

 

Amazonは、同じ商品を複数人のセラーに販売させることで、価格競争を起こさせるシステムを採用している。

 

大まかに言ってしまえば、最も安値で提供するセラーの商品が「ページ上の一番有利な位置」に表示されるしくみだ。

 

この有利な位置というのが、商品ページの右上にある「カートに入れる」というボタンにほかならない。

 

他のセラーは、「こちらからもご購入いただけます」と隅っこの方に追いやられてしまう。

 

妻はメールでIさんとやりとりし、20万円程度の仕入れを行ったのがだ、最初にここで躓いた。

 

国際送料の計算ミスだ。

 

 

痛恨のミスも「序章」に過ぎず…

国際送料は重量で決まるのだが、実重量のほかに「容積重量」という聞きなれない基準がある。

 

ざっくりというと、大きさを重量に換算するもので、物流の世界では、実重量と容積重量のいずれか重い方を採用しているのだ。

 

そんな基本すら知らなかった僕らは、比較的大きな商品を仕入れたのだが、その国際送料がとてつもなく高くついたのだ。

 

利益が吹っ飛ぶぐらいの水準で、想定よりも10万円ほど高い。

 

こともあろうに、僕はIさんのピンハネを疑ったのだが、幸い、まだ仮払いした商品代金以外、入金していない。

 

妻に対応を迫られたIさんは、輸送業者に掛け合って、大幅値引きに成功した。

 

ようやく利益はトントンといったところに落ち着いた。

 

 

Amazonの販売力

そんな「すったもんだ」の末に、いざ、販売が開始されると、Sの言ってた通り、モノが飛ぶように売れるではないか!

 

初日から、いきなり10万円の売り上げが上がった。

 

モノがどの程度売れるのかは、Google拡張機能を少し追加するだけで、ある程度読めるのだが、まさににデータ通りだった。

 

なんというお手軽さだ。

 

すべてが手作業となるメルカリと違って、Amazonの販売力はすさまじい。

 

3000円を超える商品がどんどん捌けていく。

 

まるで学校に面した場所にあるコンビニのようだ。

 

「なんとかなりそうだ」

 

僕も妻も、そう思った。

 

 

不吉な赤い旗 競合相手からのクレーム

ところが翌日、「重要なお知らせ」がセラーセントラルに届いていた

 

僕の脳裏に、とてつもない嫌な予感がよぎった。

 

「セラーセントラル」というのは、販売する商品の登録、価格設定、納品などを行う機能を備えたいわば中央制御室で、売り上げの実績、在庫数などの必要情報の登録、閲覧ができる。

 

そのセラーセントラル左上に赤い旗印が立っていて、緊急事態を彷彿させる物々しい雰囲気を漂わせている。

 

「なんだろう」

 

これをクリックした妻の顔面が蒼白になった。

 

それは、同業他社からのクレームだった。

 

相手は競合の中国人セラーだ。

 

たどたどしい日本語で、アカウント停止のリスクをちらつかせながら、「権利侵害」を訴えている。

 

もはや脅迫文に近い。

 

すぐに事実確認を行うべく、Amazonテクニカルサポートに問い合わせた。

 

連載㉖に続く。

【体験談】家族に負担と迷惑をかける「脱サラ」 夫婦仲の不和の原因は別?

脱サラすると家族に迷惑がかかるのは確か。その後は信頼関係が肝になる

脱サラすると、家族や職場に迷惑がかかるかもしれない――。

 

こんにちは。

 

40代家庭持ちの立場でありながら、突然会社を辞めてしまったプーです。

 

僕のようないい加減な男と違って、「周囲に迷惑をかけたくない」と脱サラに二の足を踏む人は少なくありません。

 

結論からいえば、脱サラすると確かに家族や職場に迷惑がかかります。

 

恨む人も出てきます。

 

職場は貴重な戦力を、家庭は確たる収入源を失うわけですから、当然です。

 

ただ、とても無責任な言い方ですが、職場に対する後ろめたさは時間が経つにつれて消滅していきます。

 

何より、職場のキーマンが一人抜けたところで、仕事の質が多少下がる程度で、実は何とかなります。

 

詳細は割愛しますが、組織の欠員は必然的にどうにかなるものです。

 

むしろ問題は家族への「迷惑」と「負担」です。

 

こちらは収入が得られるまで、ずっと続きます。

 

稼ぎのない旦那に妻の態度はどんどん冷たくなっていくかもしれません。

 

妻に同情票が集まり、一段と孤立した立場に追い込まれる可能性もあります。

 

ダメ男の烙印が押されるかもしれません。

 

もしそんな窮地に立たされた場合、どうすればいいか。

 

僕は、これまで以上に自分を大切にするべきだと思います。

 

なぜか。

 

「共倒れ」になるからです。

 

むしろ怖がらず、もっと迷惑をかける覚悟を持つべきです。

 

何より、夫婦仲が険悪になるのは、きっと脱サラが「原因」ではありません。

 

今回はその理由を解説してまいります。

 

肩身の狭い脱サラ

脱サラすると、基本的に肩身の狭い思いをします。

 

ともすると、僕のような40代での退職は「ドロップアウト」に映るかもしれません。

 

ただ、脱サラを夢みる圧倒的多数の人が行動に移さないのは、リスクを負うのが怖いからではないでしょうか。

 

まずこの恐怖を克服しなければ、脱サラは叶いません。

 

むしろ、そんな恐怖に打ち勝った人に、僕は賞賛を贈りたいと思います。

 

ただし、脱サラ後は「お金にまつわる恐怖」と「焦り」につきまとわれます。

(詳細はこちらの記事に)

 

そして、勇気が試されるシチュエーションは、脱サラ後もまだまだ続きます。

 

 

一年足らずで消し飛んだ退職金

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仕事を辞められない理由として、「どうしても家族を巻き込んでしまう」点も大きいところです。

 

脱サラしないのは「家族のため」というわけです。

 

実際、学費も習い事や塾の月謝も必要になる中で、お金は容赦なく減り続けます。

 

税金も年金も健康保険も、一切合切、全部自分で払わなければなりません。

 

僕の場合、昨年は退職した年ということもあり、税金、社会保険、健康保険などの支払いに120万円ほどかかりました。

 

確定申告の申請書を作る過程で、目をそむけたくなるような、かくも恐ろしい事実が明らかになったわけです。

 

これではまるで、税金や社会保険料を支払うために妻がパートに出ているようなものです。

 

あれだけあった退職金も、1年足らずで消し飛んでしまいました…。

  

いずれにしても、脱サラ男の貯えというのは、噴水のように勢いよく放出されていきます。

 

 

夫婦仲の不和

一年ほど様子見した後、貯金の底が見えてくると、夫婦仲も険悪になってくるというのがセオリーです。

 

・夢より生活費を

・好きな仕事探しより収入源の確保が先決

・定職についてほしい

 

そんな訴えが奥さんの口から出てくるかもしれません。

 

仮に、こうした要望が出てこなくても、自分がそうしたくなります。

 

お金がないというのは、「家族の安全保障」にかかわる問題ですので、狼狽えること必至です。

 

ただ、萎縮が始まると、必要経費ですら渋るようになるかもしれません。

 

蛇に睨まれた蛙のように、動けなくなってしまいます。

 

お金の亡者になる人もいます。

 

正直なところ、僕もたまになりかけます。

 

そんな人は、蛇ではなく、甘い儲け話に飲み込まれます。

 

実際、驚くほど稚拙なうたい文句にはめられ、静かに沈んでいく人もいました。

 

甘い儲け話に飛びつかないためにも、冷静な目はなくすべきではありませんし、最初から高額の投資は避けるべきです。

 

むしろ、コツコツと「失敗慣れ」していくのが成功への近道だと思います。

  

 

脱サラ後の窮地

しあわせを求めて脱サラしたのに、妻との仲が険悪になり、お金もどんどん減っていって、生活不安ばかりが大きくなる――。

 

ここで元の道に引き返すと、人生改革は失敗に終わります。

 

そんな時は、初志に返りましょう。

 

誰のため、何のための人生なのか。

 

つまるところ、その答えはどこまでいっても自分自身のためです。

 

家族を守る願いも、社会奉仕の心も、ゲームに熱中する気持ちも、本心だろうが偽善だろうが、すべて「自分」の中から生まれた「自分のため」の衝動です。

 

独立への志を持つ以上、自分という中心軸だけはぶれてはいけません。

 

 

家族は運命共同体

そもそも、家族とはどんな関係なのでしょうか。

 

従業員ではありません。

 

お客さんとも違う。

 

ペットでもない。

 

もちろん、飼い主や雇い主でもありません。

 

僕にとっての家族は、運命共同体です。

 

自分の夢に惜しまぬ協力を求めてもいい相手です。

 

「譲れない一線」があれば、譲らなくてはならない対等な関係です。

 

それが、人生を共に歩む運命共同体の宿命だと僕は思います。

 

大人の夢も子どもの夢も、一緒に向き合わざるを得ないのが運命共同体です。

 

 

夫婦仲の不和は別問題

退職金がなくなったことを機に、生きる道探しは「割のいい夜勤のバイトでもやりながら」と思いはじめていました。

 

ようするに、家族にこれ以上の負担と迷惑をかけるのが怖かったわけです。

 

ところが、この提案は妻からとがめられ、当面見送る結果になりました。

 

妻は、独自で収入源を確立する夢を追うよう、背中を後押ししてくれています。

 

脱サラして貯金がなくなるのが原因で、妻との仲が険悪になる訳ではありません。

 

両者の間に信頼関係がなくなれば、仲がこじれるのです。

 

つまり、家庭不和に根差す問題は、脱サラしようがしまいが、成功しようが失敗しようが、根本的なところでは関係ないのです。

 

実際、退職金がなくなっても、我が家の絆にひびが入ることはありません。

 

だからこそ、自由の身になったといって、ゲームばかりしていてはいけないのです。

 

妻以外との不純異性交遊もご法度です。 

 

そうすると、脱サラが「きっかけ」となって、夫婦仲が険悪になる流れができてしまいます。

 

責任感を維持したまま、どこまで自分勝手になれるのか。

 

残りの貯金150万円をはたいて「中古のキャンピングカーを買いたい」と言った時は、さすがに殴られそうになりましたが、ここが脱サラ後の肝です。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

今回は、脱サラと夫婦仲の不和をテーマに執筆しました。

 

まとめは以下の通りです。

 

  • 脱サラすると家族に迷惑がかかる
  • お金が減っていく恐怖に萎縮せず、自己実現への道に集中を
  • 家族は運命共同体。個々の大切なものを守るために互いに協力し合う関係
  • 夫婦仲が険悪になるのは状況の問題ではなく関係の問題
  • 捨てるのは責任感でなく遠慮。成功するまで自分勝手なまでに信念を貫くべき

  

今後も脱サラ実践者として、成功も失敗も、すべて包み隠さずご報告してまいります。

ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。