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ジャーナリストから転身 40代妻子持ちが自由に生きてみた

連載⑩40代妻子持ちが脱サラ生活へ メルカリへの挑戦

稼ぎの一端を担う可能性を秘めるフリマアプリ

いまだに1円の稼ぎもない僕。

 

好奇心にかまかけて、日々夢想をしているだけではだめだ。

 

なんでもいいから、とにかくお金をつくる行動に出なくては。

 

そこで、僕が次に目を付けたのは、妻が趣味に続ける「メルカリ」だ。

 

妻がスマホとにらめっこし、足しげく郵便局に通っているのも、この「メルカリ」のためだ。

 

とにかくお金を得る実感が欠かせないとの判断もあった。

 

 

妻の指南を受け 昭和のお宝を出品

 

メルカリは、登録者同士で家の不用品などを売買するフリマアプリ。

 

妻は抱っこひもや子供服などを出品し、逆に紅茶やエプロン、衣類などの「お買い得商品」を買い漁っている。

 

髪の毛一本入らぬよう、きちんと梱包し、感謝のメッセージを添えて購入者に届けているのだが、「メルカリ便」という専用のルートを使って送れば、送料も安くで済む。

 

売上金は、手数料として10%メルカリに差し引かれた後、指定の銀行口座に振り込んでもらえる仕組みだ。

 

この12月からは、不正防止上の理由から「メルカリポイント」が通貨となり、購入・換金する仕組みに変わっている。

 

この売上金は、振り込み依頼をかけず、自分のアカウントにストックしておくこともできる。

 

実際、妻は売上金を貯めておき、全額、メルカリ市場からの調達資金に当てている。

 

こうなると、もはや「物々交換」だ。

 

最近冷たい妻のご機嫌とりも兼ねて、僕はレトロなおもちゃのコレクション、妻から見たガラクタたちを出品してみることにした。

 

メルカリでは売買成立後、売り手と買い手の双方が「良い」「普通」「悪い」の評価を付け合い、それが互いの信用力になるのだが、いきなり「悪い」をつけられてしまうと、以降の売買での致命傷となる。

 

必要以上にドキドキするのはそのためだ。

 

「良い」の評価を100%の割合でキープする妻の手ほどきを受けながら、早速写真を撮り、「得意のコピー」で商品説明をつづって、いざ出品。

 

 

初心者にありがちな【3つの失敗】

 

1時間後。

 

「うわ、いいねがついている!」

 

喜ぶ僕をたしなめるように「いいねをつけると、後で探すのに便利なだけよ」と妻。

 

つまり、明確な購入意思があるわけではないそうだ。

 

確かにその後も、出品物が売れることもなく、「いいね」だけがむなしく20近くまで増えていった。

 

ここで問題点を3つ、妻が指摘した。

point
  • 出品物への思い入れが強すぎて、値段が高い。
  • 商品説明が業者じみていて、敬遠されている。
  • 販売実績「0」で、信用力がまったくない。

 

「なるほど。じゃあプレステ4を購入して、買う側から良い評価を増やすのは?」

 

「方向性としては間違っていないけど、お金をつくるんじゃなかったの?」

 

姿勢としての問題を妻に詫び、実績づくりに専念してみることにした。

 

昭和を彩る僕の宝物たちと、いよいよ「さよならの時」を迎えるのだ…

 

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