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ジャーナリストから転身 40代妻子持ちが自由な生き方を提案

連載㉕40代妻子持ちが脱サラ生活へ 中国ビジネスでの大失敗(1)

連載では僕が会社を辞めてからの体験をつづっています。現時点でリアルタイムに追いついていません。

Amazonでの大失敗を経験した僕ら一家

Sに習った通り、中国の仲介者「Iさん」経由でAmazonに商品を収め、販売を開始した。

 

当時の僕に代わって妻が手掛けたのは、既存の商品ページで他のセラーと競いながらモノを売る、いわゆる「相乗り」という方法だ。

 

Amazonは、同じ商品を複数人のセラーに販売させることで、価格競争を起こさせるシステムを採用している。

 

大まかに言ってしまえば、最も安値で提供するセラーの商品が「ページ上の一番有利な位置」に表示されるしくみだ。

 

この有利な位置というのが、商品ページの右上にある「カートに入れる」というボタンにほかならない。

 

他のセラーは、「こちらからもご購入いただけます」と隅っこの方に追いやられてしまう。

 

妻はメールでIさんとやりとりし、20万円程度の仕入れを行ったのがだ、最初にここで躓いた。

 

国際送料の計算ミスだ。

 

 

痛恨のミスも「序章」に過ぎず…

国際送料は重量で決まるのだが、実重量のほかに「容積重量」という聞きなれない基準がある。

 

ざっくりというと、大きさを重量に換算するもので、物流の世界では、実重量と容積重量のいずれか重い方を採用しているのだ。

 

そんな基本すら知らなかった僕らは、比較的大きな商品を仕入れたのだが、その国際送料がとてつもなく高くついたのだ。

 

利益が吹っ飛ぶぐらいの水準で、想定よりも10万円ほど高い。

 

こともあろうに、僕はIさんのピンハネを疑ったのだが、幸い、まだ仮払いした商品代金以外、入金していない。

 

妻に対応を迫られたIさんは、輸送業者に掛け合って、大幅値引きに成功した。

 

ようやく利益はトントンといったところに落ち着いた。

 

 

Amazonの販売力

そんな「すったもんだ」の末に、いざ、販売が開始されると、Sの言ってた通り、モノが飛ぶように売れるではないか!

 

初日から、いきなり10万円の売り上げが上がった。

 

モノがどの程度売れるのかは、Google拡張機能を少し追加するだけで、ある程度読めるのだが、まさににデータ通りだった。

 

なんというお手軽さだ。

 

すべてが手作業となるメルカリと違って、Amazonの販売力はすさまじい。

 

3000円を超える商品がどんどん捌けていく。

 

まるで学校に面した場所にあるコンビニのようだ。

 

「なんとかなりそうだ」

 

僕も妻も、そう思った。

 

 

不吉な赤い旗 競合相手からのクレーム

ところが翌日、「重要なお知らせ」がセラーセントラルに届いていた

 

僕の脳裏に、とてつもない嫌な予感がよぎった。

 

「セラーセントラル」というのは、販売する商品の登録、価格設定、納品などを行う機能を備えたいわば中央制御室で、売り上げの実績、在庫数などの必要情報の登録、閲覧ができる。

 

そのセラーセントラル左上に赤い旗印が立っていて、緊急事態を彷彿させる物々しい雰囲気を漂わせている。

 

「なんだろう」

 

これをクリックした妻の顔面が蒼白になった。

 

それは、同業他社からのクレームだった。

 

相手は競合の中国人セラーだ。

 

たどたどしい日本語で、アカウント停止のリスクをちらつかせながら、「権利侵害」を訴えている。

 

もはや脅迫文に近い。

 

すぐに事実確認を行うべく、Amazonテクニカルサポートに問い合わせた。

 

連載㉖に続く。