プーログ

ジャーナリストから転身 40代妻子持ちが自由に生きてみた

会社を辞める決断 一番大事な判断基準と「盲点」 脱サラ体験者談

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会社を辞める決断がどうしてもできない――。

 

長年続けた会社を辞める決断には、相当の覚悟とエネルギーが必要です。

 

脱サラを志す人はなおさらで、安定した収入源も、社会とのつながりも、染みついたサラリーマン思考も全部リセットして、一から組み立て直す必要があるためです。

 

この場合、仕事で培ったスキルを次につなぐ方法が一番手堅いのかもしれませんが、軌道に乗るまでは、大半の人が相当苦労するのも確かです。

 

何より、成功する保証などどこにもありませんし、失敗してもっと惨めになる可能性だって十分にあります。

 

「仕事をやめたい病」にかかると、大方そんなことをモヤモヤ考えながら、葛藤の渦をさまよってしまいます。

 

ただ、そうしたモヤモヤの中で、本当に大事なことの見極めができているでしょうか。

 

つまり、確かな判断材料がないままに、いきなり自分に「重い決断」を迫ったところで、迷いは深まるばかりです。

 

そんなときに見切り発車をしてしまうと、後悔の種を残すことになるかもしれません。

 

今回のプーログは、仕事を辞める決断ができず、葛藤のさなかにある人たちに向けて、「一番重要な判断基準」と「思考の盲点」についてまとめました。

 

きっと3分程度で読めますので、どうか最後までお付き合いください。

 

 

 

「仕事辞めたい病」と現実のリスク

ご挨拶が遅れました。

 

管理人のプーです。

 

僕は20年以上続けた新聞社をおもむろに辞めてしまった40代妻子持ちの無職です。

 

2017年に退職し、自力で収入源を確立する試みを続けています。

 

いまは期待できる状況でも、絶望的な状態でもありませんが、会社を辞める決断を下したことに一切後悔はないと言い切れます。

 

 

さて、今回のテーマ「仕事を辞める決断」についてですが、ようするに、新たな人生への決断を鈍らせている原因は、大方の場合、現実のリスクです。

 

  • 失敗して後悔したくない
  • 嫌なことから逃げるとロクなことがない
  • 脱サラに失敗すると惨めな末路が待つ
  • 世間体を著しく損なう

 

いや、確かにそうかもしれません…。

 

実際、退職を迷う人の中には、そんな心配を抱く方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。

 

ただし、実はこれ、すべて「辞められない理由」ではありません。

 

「辞めない理由」です。

 

仕事を辞める「損得の天秤」

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長年大人を続けていると、価値判断の軸足が「損得」に縛られてしまい、ものごとを「比較」でとらえる癖がつきます。

 

  • どっちが得か
  • どっちのリスクが小さいか
  • どっちのうまみが大きいか

 

こうした比較の物差しだけに頼ってものごとを判断すると、どうしても大切なものを見落としがちになります。

 

失ってみて、はじめてその大切さに気付くものも少なくありません。

 

  • 生きがい
  • 時間
  • 家族との絆

 

…極端過ぎますか?

 

いずれにしても、大概それは、損得の天秤や比較の物差しから漏れたものです。

 

欲しいものと必要なもの

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では、損得の天秤から漏れたものとは何でしょうか。

 

これは、自分にとって「必要なもの」です。

 

逆に、比較の物差しで測っているものとは何か。

 

それは、得てして「欲しいもの」ばかりです。

 

つまり、大きな決断に踏み切る際には、まず「必要なもの」と「欲しいもの」の区別をつけねばなりません。

 

ここが「肝」です。

 

 

引き算で求める「幸せの形」

この「必要なもの」と「欲しいもの」の見極めこそが、葛藤のループから抜け出す第一歩であり、「本当の自分の思い」をあぶり出す、とても重要な儀式になります。

 

突き詰めると、「欲しいもの」などたかが知れています。

 

自分にとって「必要なもの」を煎じ詰めていくことが、人生の大きな決断を下す前に行うべき作業だと僕は断言します。

 

従って、脱サラして成功したカッコいい人の話も、会社にしがみついて必死で家族を守る人の雄姿も、関係ありません。

 

自分が本当にしあわせだと思う形が答えです。

 

幸せの形は、欲しいものを「足し算」していったところで見つかりません。

 

余計なものが増え、必要なものが見えなくなっていくだけです。

 

不要なものをどんどん捨てていくのが近道です

 

 

仕事を辞めるリスクへの恐怖

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とはいえ、不要な物の中には、「捨てるのが無茶苦茶惜しいもの」も含まれているに違いありません。

 

例えば、「安定した収入源」などがこれに当たります。

 

つまり、捨てるとリスクを負うものです。

 

この恐怖を克服するのは、とても難しいように思われるかもしれませんが、本当に必要なものは、リスクを冒してでも取りに行くのが筋です。

 

たとえば、家族を救うためなら、命を懸けて断崖絶壁に生える仙人の薬草を取りに行く勇気ぐらい、誰にでもあるのではないでしょうか。

 

もっと言えば、本当に必要なものを取りにいくのに、リスクはあまり関係ありません。

 

 どうしても危険を冒せないのであれば、どうかその直感を信じてください。

 

自分にとってのお宝は、自由な新天地なんかではなく、案外、ポケットの中にあるのかもしれません。

 

 

辞めたいけど踏ん切りが…

ただ、頭では分かっていても、染みついた常識の壁を越えて行動を起こすのは、すごく難しいものです。

 

「辞める決意は固いけど…」と足がすくむのも当然です。

 

そんなとき、ひとつの解決策として「全託」という手段があります。

 

退職届を出して、あとはもう運命に委ねてしまう――。

 

この方法は決しておすすめはできませんが、僕がとった行動はかなりこれに近かったように思います。

 

ただし、仕事を辞める人は準備だけは必ずしておいてください

 

いつだったか記事にもしましたが、貯金は必須です。

 

 

長文ながらも、最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。