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ジャーナリストから転身 40代妻子持ちが自由な生き方を提案

脱サラ40代妻子持ち【背骨を折る絶体絶命のピンチ】そして大人に…

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家族持ちの身でありながら、2年ほど前におもむろに会社を辞めた僕ですが、本当に人生に山あり谷ありです。

 

ブログなどの執筆活動でようやく収入増への光が見え始めた矢先、いま思えば考えられないほど子供じみた軽率な振る舞いで、「背骨」を折ってしまいました…。

 

悪い展開が続くと、もうロクなことがありません。

 

卑屈な思考が悪循環を生み、これまで積み上げてきた「努力の結晶」も、砂山のようにさらさらと崩れていきます。

 

振り返ると、けがや病気は人に自慢できるほどたくさん経験してきました。

 

骨折や靱帯断絶はまだ軽い方で、サッカーボールごと蹴られて腎臓が傷ついたり、200万人に1人の割合で発症する奇病を患ったり、はしかに2度もかかったり――。

 

そんな僕でも、腰の骨まで折るとは想像だにできませんでした。

 

それも、脱サラした妻子持ちの立場で…。

 

 

細り続ける収入に反比例し、肥大化していく腹回りの脂肪も厄介です。

 

プーではなく、もはやブーです。

 

今回は、僕を絶望の淵へと突き落とした2か月前の出来事をご報告いたします。

 

 

中古車屋さんで

ときは7月上旬、事故が起きた場所は、愛車の無料点検を受けるために一家で訪ねた町の中古車屋さん――。

 

「点検には1時間ほどかかかるそうだから、隣のショッピングモールで時間をつぶそう」。

 

そんな僕の提案に、家族は誰も耳を貸しません。

 

2人の我が子は、おもちゃが散乱するキッズスペースから出ようとせず、妻も「面倒だ」と知らん顔。

 

スマホに視線を落としたまま、銅像のように動きません。

 

ちょっと意固地になった僕は、隣のショッピングモールで一人「ウインドウショッピング」と洒落込むことにしました。

 

いざ一人で慣れないところに足を踏み入れると、何をしていいか分からないものです。

 

家電量販店でマッサージチェアに座り、ステーキの食品サンプルに微笑みかけ、UFOキャッチャーに大金をつぎ込むカップルを温かく見守るなど、無意味な時間を過ごします。

 

いい加減、一人でいるのも馬鹿らしくなり、中古車屋さんに戻ろうとしたところで、魔が差しました。

 

 

DIVE

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ショッピングモールの自動ドアを出て、最初に僕の視界に飛び込んできたのは、モールと中古車屋さんとの間に連なるフェンス。

 

よくみると、この境界線上には一部フェンスのない空白地帯があります。

 

中古車屋さんに戻る「正規のルート」は、フェンスに沿ってぐるっと回り込み、歩いて5分ほどの道のりになります。

 

フェンスのない空間からショートカットすれば、中古車屋さんには1秒で到着する計算です。

 

ただ問題なのは、この場所が「絶壁」になっている点。

 

ショートカットを試みる場合、背丈ほどの高さのところから、飛び降りねばなりません。

 

それは運動不足の40男が挑戦して、無事で済むはずのない高さです。

 

 

勇気の証明

僕はまだ小学生だったころ、自分の勇気を試す手段を2つ持っていました。

 

ひとつは、一人でお化け屋敷に入ること。

 

そしてもう一つが「高いところから飛び降りる行為」でした。

 

家の屋根からジャンプしたときは、己(おのれ)の恐怖心に勝った気がしたものです。

 

 

これは、当時週刊少年ジャンプで連載していた本宮ひろ志さんの作品「ばくだん」という漫画の影響です。

 

主人公の少年が崖から飛び降りる雄姿に、当時の僕は魅せられました。

 

それは、中層マンションと同じくらいの高さの崖から飛び降り、木造船の甲板を突き破って着地する一コマでした。

 

ちなみに、体重60㎏の人間が落下した時にかかる衝撃は、1mの高さでも1.5tに及ぶそうです。

 

Gをすべて背骨で受け止める

若かりし頃の感覚そのままに、僕は若干ためらいつつも、思い切ってダイブしました。

 

落下中、制御不能の感覚を味わったのは今回が初めてです。

 

これは明らかに「加齢による影響」です。

 

少し前のめりに着地して手をつこうにも、体がまったく動きません。

 

一本の矢のように、鋭く大地を目指します。

 

 

「ドスン」

 

 

手もお尻もつかず、屈んだ姿勢のまま両足で着地しました。

 

落下の衝撃は膝のクッションでは吸収しきれず、すべて背骨に集中する格好に。

 

鉛のミートボールのような姿で、一人、じっと動けずにいます。

 

まだ痛みは襲ってこないものの、腰の異変は明らかです。

 

「やってしまった」

 

後悔するも後の祭りです。

 

 

ダメージの程度

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こうなると、気になるのはダメージの程度です。

 

何より、丸く動かぬ父の姿を我が子にさらすわけにはいきません

 

そう思い、恐る恐る立ち上がると、明らかな違和感が背中を通り抜けていきました。

 

ただ、体をひねったり、屈んだりする動作は、本能がストップをかけて許してくれず、ダメージの大きさはこの時点で未知数です。

 

そこで仕方なく、ペンギンのような直立の姿勢で家族のもとに戻りました。

 

 

妻の反応

よちよち歩きで中古車屋さんのカウンターにたどり着いた僕。

 

妻はけげんそうな面持ちで、こう言いました。

 

「何してるの?」

 

旦那の人生そのものを否定する深い一言でしたが、こちらとしては妻のお説教どころではありません。

 

簡単に事情を説明しつつ、目の前の丸椅子に腰を掛けたとたん、この日初めて腰が悲鳴をあげました。

 

「あっ…」

 

情けない声を出しながら、僕はこのとき初めて、いろんなことを後悔しました。

 

 

整形外科で

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当日駆け込んだ病院の対応が余りにも適当だったため、翌朝、あらためて僕は整形外科に足を運び、レントゲンをとってもらったところ、「第四腰椎の圧迫骨折」と診断され、「全治2か月の重症」と宣告されました。

 

胸まである頑丈なコルセットを巻いて、この先2か月、直立不動の体勢で生活していかねばなりません。

 

コルセットは3万円近くするオーダーメイドで、銅と亜鉛の合金でできた平板が縦に8本通された代物です。

 

ヘルニアにあえぐ名倉潤さんほどではないにせよ、僕は体の自由を奪われ、精神的に参ってしまいました。

 

そこに、神社仏閣系のブログの不調が重なり…。

 

「もうどうにでもしてくれ…」

 

これが2か月前の心境です。

 

 

反省の先に

どこまでも卑屈になった僕は、成功している人を妬む気持ちを起こし、離職を後悔し、お金を得るためのズルい手段を夢想したりもしました。

 

そんな「か弱い自分」がいることを思い知らされるなかで、「大人とは何か」について考えました。

 

とても40歳を過ぎたおじさんの行動とは思えませんが、せんべい布団のなかで真剣に思考を巡らせました。

 

そこで、自分なりにたどりついた一応の結論というのが「大人と子供の境目は、自分の行動に対する責任がとれるかどうか」という点でした。

 

いわずもがな、限りある時間のなかで人は何をするにも「自由」です。

 

成功しようが、失敗しようが、けなされようが、ほめられようが、自分の行動に責任を持ち、その結果を受け止めることが「大人の心構え」なのではないでしょうか。

 

 

 

大人というのは、社会の規制を受ける存在というより、すべての責任を負う限りでもっとも自由な立場なのではないか。

 

結果がどうであれ、まわりの評価がどうであれ、最後に笑って死ねる人こそが、人生の勝者ではないか。

 

 

そう感じたときに、びっくりするほど気持ちが軽くなりました。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。