ここでは、40代で仕事を辞めてしまった僕の実体験を通じ、退職前に行うべき必須の「貯金」と脱サラ後の「不安を和らげる方法」についてまとめています。
こんにちは。
プーです。
おもむろに新聞記者という仕事を辞めてしまった私がいうのも変ですが、脱サラするにはそれなりに準備が必要です。
何より、当座をしのぐ生活資金は欠かせません。
- 退職
- 金貯金
- 遺産
貯えの種類はなんでもいいのでしょうが、当面、お金は出ていく一方になります。
そうなると、いらぬ「不安」や「焦り」が芽生え始めます。
脱サラは、染みついたサラリーマン思考との戦いになるといっても過言ではありません。
そこからにじみ出る「不安」や「焦り」は、本当にくせものです。
そこで今回は、脱サラに必要な貯金と不安を緩和する方法について、解説を試みました。
脱サラに必要な要点をかいつまんでまとめると、以下のようになります。
上記の5項目は、脱サラを具体化するのに欠かせぬ最重要ポイントです。
職を鞍替えするというより、「雇われの身から脱する」のに必要な視点といえます。
これから順を追って説明する内容は、単に体裁を整えただけの情報ではありませんので、ある程度参考にして頂けるものと思われます。
また、せっかくなのでハローワークにも取材してきました。
転職を志す方にも参考になる情報をまとめましたので、一読いただければ幸いです。
- 「ありたい姿」整理する時間を
- お金に絡む「精神的プレッシャー」
- 脱サラ後の不安解消は「稼ぐ経験」で和らぐ
- 脱サラ後の好手 「妻の稼ぎに甘える」
- 人手不足が深刻化 転職に有利な環境へ
- 最終的に必要なのは自分を信じる力
- まとめ
「ありたい姿」整理する時間を
貯金がゼロの状況で退職という重い決断を下してしまうと、先々を決める大切な判断がまともにできなくなります。
「会社から離れて得た自由な時間に、改めて人生を見つめ直す」。
とくに、この大切な作業がおぼつかなくなるのは避けたいところです。
人生を見つめ直す時間が持てないとなると、脱サラの価値も半減します。
雀の涙ほどとはいえ、僕には退職金がありましたし、お酒を飲まない分、小遣い程度の貯えぐらいは持っています。
それでも、減り続ける貯金にまったくの無関心を決め込むほどの度胸はありません。
実際、収入ゼロが続く状況は、「不安」「焦り」「葛藤」「恐怖」の温床になるのを身をもって経験しました。
また、ある程度支出を抑える努力も必要で、 離職に先立ち、住まいも割と広めのマンションから「築40年の古屋」に越しました。
ただし、ケチケチ生活に徹するのは決しておススメいたしません。
必ず萎縮が生まれます。
心が縮こまり、行動も小さくまとまってしまいます。
こんなことを書くと妻に蹴られそうですが、稼ぎがなくとも、時には家族そろって回転寿司や焼き肉なんかも食べるべきです。
いずれにしても、出費は「欲しいモノ」から「必要なモノ」に転換する程度にとどめることをおススメします。(関連記事はこちら)
お金に絡む「精神的プレッシャー」
繰り返しになりますが、脱サラへの恐怖は、突き詰めると「お金」や「収入源」の類にその源があります。
とくに最初のうちは、思わぬ出費に心が波打つものです。
・「うわ、貯金がもうこんなに減っている!」
・「税金って何でこんなに高いんだ…」
・「家賃に水道光熱費、学費に通信費にガソリン代…」
お金に振り回される心の制御は、とても難しいものです。
「ハローワーク」ではとかく定職に就くよう促されますが、焦って行動しても、良い結果が生まれないのは言うまでもありません。
そもそも、なぜ会社を辞めたのか――。
その視点をないがしろにすれば、一念発起した脱サラや転職も不発に終わりかねません。
焦らないためにも「最低でも1年ぐらい、生活するのに困らない貯金」が必要になります。
貯金なしの見切り発車は、できる限り避けるべきです。
そもそも、軍資金をなくしてビジネスはできません。
脱サラ後の不安解消は「稼ぐ経験」で和らぐ
数百万円レベルの貯金があっても、残高が急降下を続ける現実を突き付けられると、先々への心配が増幅していくものです。
では、このお金への不安を和らげるには、どうすればいいか。
それは、少額のレベルから自分で儲けてみることです。
決まった日に給料が支払われるサラリーマンを続けていると、自分でお金を稼ぐ手段がとてつもなく難しいもののように映ります。
ところが、実際にやってみると、実はそんなにハードルの高いことではありません。
在宅でも、転売などで手軽にお金を稼ぐことはできます。
(ただし正式には古物商の許認可が必要。詳しくは こちらの連載記事参照)
僕の場合は、メルカリでの不用品販売で、一応これを経験しました。
一家を養うにはとても及びませんが、「自分で稼ぐ力」が身につくことは、とりとめもない不安を和らげる効果があるうえ、もう少し大きな「稼ぎ方」も見えてくるものです。
そして、サラリーマン思考からも徐々に抜け出せます。
センスとご縁のある人は、そのままお金持ちになってしまうかもしれません。
いずれにしても、独立への第一歩はここから始まります。
脱サラ後の好手 「妻の稼ぎに甘える」
妻子持ちの方にはもう一つ、有力な手段があります。
情けなかろうが、そうでなかろうが、はっきりお示しします。
当面、パートナーの稼ぎに頼ってください。
我が家の家計はいまのところ、保育園でパートとして働く妻が支えています。
社会問題になるほどの安い賃金とはいえ、そこそこのお金が月々入ってくるのは、精神的なゆとりを保つうえで、とても大きな救いになります。
さらに重要なのは、生きていく方法を学ぶ「勉強の時間」が持てるようになることです。
フリーランスからの情報収集しかり、 在宅ビジネスの勉強しかり。
時間とお金がかかる大切な勉強や人脈の開拓に専念するためにも、妻の稼ぎはとても重要です。
当面の負担に肩身を狭くする必要はありませんし、パートナーもきっとそんなことを望んではいません。
結婚当初の約束通り、しあわせにすることでお返しするべきです。
人手不足が深刻化 転職に有利な環境へ
30代はもちろん、40代で転職を志す人も、必要以上に心配することはありません。
特にいまは、日本全体で人手不足が深刻化しています。
製造業を中心とする「ブルーカラー系の職種」はもとより、全体的に底上げされた形となっていて、営業とともに人気の事務職も求人は多いというのが実態です。
いずれにしても、次の仕事をみつけたうえで、退職に踏み切るのが王道です。
転職を志す人にとっては、いまが好機かもしれません。
自己都合退職者と40代の傾向
ただ、そんな国の発表をみたところで尺が大き過ぎ、「まあそうなのかな」と思うぐらいで、いま一つピンときませんよね。
このあたりは「ハローワーク」の方が、実のある直接的な情報が得られやすいといえます。
記者時代から感じていたことですが、「現場の肌感覚」ほど的を射た見方はありません。
実際にハローワークで久しぶりに取材を試みたところ、やはり、40代の転職先も得てしてすぐに見つかる傾向にあるようでした。
ただ、転職先も水が合わず、再び離職するケースも少なくありません。
そうなると、転職活動は難航を極めるわけですが、逆に言えば「一度の転職は比較的スムーズにかなう」ということです。
つまり、最初の転職は、さして恐れることはないわけです。
また、好景気の影響で倒産件数が減少している分、僕のような自己都合退職者にも追い風が吹いているのは、とてもうれしい事実です。
最終的に必要なのは自分を信じる力
今回は、貯金の必要性と稼ぐ経験の大切さ、求人をめぐる現状などについてまとめましたが、最も重要なのは自分のポテンシャルを信じ切ることです。
僕は高校の時分、誰一人飛べなかった10段の跳び箱を飛んだ経験があります。
その後、どうなったかというと、後続のクラスメート全員がこの跳び箱を飛んだのです。
人は得てして、できないと信じればできないし、できると思えばできるものです。
僕も我が道を信じ、命がけで歩いていきます。
まとめ
- 脱サラには、少なくとも1年間家族を養うだけの貯えが不可欠
- ケチるのではなく「欲しいモノ」と「必要なモノ」の見分けを
- 「自分のありたい姿」を見極める時間と精神的ゆとりを持つ
- 離職後は「稼ぐ経験」こそが精神安定剤に。独立への道筋も見えてくる
- パートナーの稼ぎに甘え、収入源を確保するための勉強に打ち込む
- 目下転職は極めて有利な状況。一度目の再就職は比較的スムーズに進む傾向に
- 倒産件数減少に伴い自己都合退職者にも追い風
いかがだったでしょうか。
今回は、脱サラの不安、貯金、稼ぐ経験の大切さなどについてつづりました。
長文にお付き合い頂き、本当にありがとうございます。
今後も実体験をつづる本ブログを通じ、脱サラの実態と豊かな生き方のヒントに光を当ててまいります。