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ジャーナリストから転身 40代妻子持ちが自由に生きてみた

マンガの見過ぎ世代が放つ|子どもと空手の猛特訓

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こんにちは。

 

プーです。

 

今回は、プー親子空手シリーズ第三弾「猛稽古編」です。

 

入門時の練習風景を中心にまとめていきたいと思います。

 

明王の手によるシュールな運動器具も登場しますが、我々親子の取り組み姿勢は真剣そのものです。

 

ギャラリーの目を気にせず、強くなる一心で稽古に励んできました。

 

では早速、ご紹介してまいります。

 

夜な夜な出没する空手親子

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「せいっ、せいっ!」。

 

民家から少し離れた広い公園で、夜ごと激しい空手の稽古に打ち込む子どもの姿。

 

父が無理して買った真新しい道着に身を包み、一心不乱に正拳を繰り出す小学生の男女2人。

 

プー家の長女とその弟である。

 

 

額に汗する児童2人の一挙手一投足に、師である父の檄(げき)が飛ぶ。

 

彼が腰に巻いているのは、もちろん「ブラックベルト」だ。

 

 

「おい、もっと脇をしめろ!」

 

「まだ腰が高い!」

 

「何度言えば分かる、空手は距離だ!」――。

 

 

腕組みする師の背中には、戦歴の猛者を彷彿させるオーラが漂う。

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眼光も鋭い。

 

だが実は、彼にはまったく空手の経験がなかった。

 

着古した道着も、色あせた黒帯も、高校時代に使っていた柔道着である。

 

稽古のメニュー

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冒頭は、読み物風にまとめてみました。

 

さて、今回のテーマである稽古のメニューですが、ずばり、「空手の雰囲気」を重視したものばかりです。

  • ブランコに吊るした水袋を叩く打撃訓練
  • 片足で立ち東西南北に向きを変えるバランス訓練
  • 素早いステップで倒木を左右にまたぐスピード訓練
  • 玩具の銃で飛ばしたスポンジの玉をかわす回避訓練
  • 父が妄想の中で編み出した奥義を授けるド級一子相伝秘奥義訓練
  • その他

理にかなっているかはさておき、ドラマチックな空手への衝動を満たすには、十分な内容です。

 

空手を始めた当初はアスレチックなどにも出かけ、忍者のような修行も試みました。

 

そんなスタイルの稽古は子どもの食いつきが良く、師と弟子をロマンの世界に誘います。

 

 

ただし、「空手の試合」を想定した場合、また別の練習が必要になるのも事実です。

 

精神修養を目的にする以上、格好だけでは駄目」というのが妻の主張で、もっともな意見といえるでしょう。

 

 

空手経験のない僕が試合にとっては、そこが一番痛いところです。

 

フルコンタクト空手の試合をYouTubeで研究したものの、映像だけで練習メニューを決めたり、試合の戦略を組み立てたりするのは、未経験者にとっては至難の業と言わざるを得ません。

 

実際、半年後に出場したトーナメント試合では、試合に対する中途半端な理解が大きな仇(あだ)になりました

 

アドバイザー考案の強化器具

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夜な夜な胡散臭い空手修行に打ち込むプー家族ですが、ときどき、スーパーアドバイザーとしてスポーツクラブを運営する友人も参加してくれます。

 

これまでに、我が子が彼から授かったのは「身体操作」のノウハウと、独自開発の特殊なトレーニング器具「BMM」(バウンディング・メテオ・メット)です。

 

冒頭の写真が、その実物です。

 

ヘルメットの頭頂部から乱暴に伸びるゴム紐の先に、柔らかいボールを括りつけたもので、これをリズムよくパンチで打ち返すことで「動体視力を高めることができる」のだとか。

 

 

この発明王は単なる変人ではなく、実はとても優秀な(あるスポーツの)指導者で、教え子のなかには世界を舞台に活躍する有名なアスリートに育った子もいます。

 

 

ただ、発明王はときどき暴走することがあり、先日も「複数の人形がランダムに稼働するシステムを導入しようと思う」などの相談を受けました。

 

詳しい聞くと、ベルトコンベヤーでマネキンを動かす仕組みで、ジャッキーチェン主演映画「少林寺木人拳」を彷彿させる大型の訓練装置を想定しているようです。

 

製作費には、500万円かかるといいます。

 

しっかり見積もりをとった大まじめな計画ですが、僕は「やめた方が良い」と思ったままを伝えました。

 

修行から3か月 実力は?

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娘の「猫パンチ」と、息子の「サッカーボールキック」が解消されたころ、我が弟子たちはいよいよ「昇級」を意識しはじめました。

 

練習を始めて3か月、いつまでも「最下級の白帯」ではカッコ悪いというわけです。

 

子供たちが通う道場の昇級審査は、年2回。

 

一回5千円✖2もします

 

「ブラックベルト」に至るまでには10階級ほどの階段を上らねばならず、500万円の木人拳ほどとはいかぬまでも、恐ろしい金額になります。

 

お前たちは帯で空手をするのか」と分かった風な諭し方をしても、ドケチな父の下心はきっと透けて見えています。

 

 

昇級審査ともうひとつ、避けて通れないのが件の「試合」です。

 

約3か月に及ぶ「雰囲気重視の練習」で、子供たちがどれだけ強くなったのかは、この時点で完全に未知数です。

 

 

確かに、シュールな空手を通じ、親子でのかけがえのない時間が共有できました。

 

親子で過ごす時間のなかでも、密度の濃さでいえば、小学生あたりがピークです

 

ただ、時間をかけて頑張った分だけ2人が強くなれたかは、ふたを開けてみなければ分かりません。

 

 

かくして、帯び色のステップアップをかけた昇級審査は、子供たちの実力を試す実践の初舞台になりました。

 

そこで父がみたのは、驚きの光景でした。

 

次回に続く。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。