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ジャーナリストから転身 40代妻子持ちが自由に生きてみた

無職父、寂しさに涙腺崩壊|娘11歳の誕生日に卒業したもの

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先週、娘が11歳の誕生日を迎えた。

 

我が子の成長はうれしいようで寂しい。

 

手をつないで歩いた幼年期はもう遠い過去。

 

彼女は歳を重ねるにつれ、どんどん僕の手から離れていってしまう。

 

 

 

先日、娘にどんな誕生日プレゼントが欲しいかをたずねると、「もうおもちゃはいらない。新しい自転車が欲しい」と言い出した。

 

確かに、7歳のときに祖母に買ってもらった自転車は、すでに彼女の体格に合っていない。

 

後ろから見ると自転車にまたがるサーカスのクマのような、そんなアンバランスさを感じる。

新しい自転車を欲しがるのは当然かもしれない。

 

 

ただ僕は、トイザらスでおもちゃに目を輝かせる彼女の姿がとても好きだった。

 

そんな彼女を見守る祖父母の温かい眼差しも、たまらなく好きだった。

 

あれだけ欲しがったリカちゃんのドレスに、彼女が心を動かされることはもうないのだろう。

 

 

愛情と祝福に満ちた誕生日会、ストローでシャンメリーをブクブクする姿に少しホッとするが、どうしても寂しさを押さえきれない。

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姉弟喧嘩の火種となった特等席「お父さんの膝」も、最近、あっさり弟に譲ってしまうようになった。

 

可愛い盛りの子どもには賞味期限があるものの、期間限定のその味わいは、何物にも代えがたい価値がある。

 

いつか娘が子供を卒業する日まで、僕はこの人生最高の三ツ星グルメを味わい尽くしたいと思う。

 

 

親子空手の連載は今回お休みしました。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。