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ジャーナリストから転身 40代妻子持ちが自由に生きてみた

無職父と小学生姉弟【親子空手】年下の王者と激突|修行4カ月目で

こんにちは。

 

プーです。

 

早いもので、連載を再開してから1カ月ほど経ちました。

 

以降、親子空手の話題をお届けしていますが、今回は娘が初めて「強敵」と戦った時の話をまとめました。

 

相手は年下ですが、全国大会でチャンピオンになった経験のある女の子です。

 

毎日激しい稽古を積む娘と王者との一戦は、胸が高鳴りました。

 

技とスピードで娘を凌駕する王者の圧勝か、体格差と勢いで勝る娘にも勝機はあるのか――。

 

その模様をご覧ください。

 

※もし初めてお読みになる方は、よろしければ最初から読んでみてください。

全部で12~13本程度です。

 

連載の初回はこちらプーログ2年ぶり再開|親子で空手に半年没頭|試合の結末は? - プーログ

 

同年代の強者求めて

無職の父指導の下、4カ月ほど「スポ根漫画」のような特訓を重ね、メキメキと強くなったプー姉弟

 

娘の蹴りは父の腰痛を悪化させるほど威力を増し、息子も昇級審査で異様な強さをみせた。

 

ただ2人とも、同学年の強い相手と本気で戦ったことがない。

 

親子空手は組手の相手が姉弟に限られるからだ。

 

週に一度通う道場の「エンジョイクラス」にも、強い相手はいない。

 

 

トーナメント出場まであと2か月足らず――。

 

焦るプーファミリーのもとに、(選手としての)姉弟の実力を知るチャンスが巡ってきた。

 

それこそが「お代官様への直訴」のごとく父が師範にお願いした、夏季特別稽古である。

 

邪魔な先客

新型ウィルス防止の関係で、保護者による特別稽古の見学は許されなかった。

 

そこで僕は、稽古の様子を外からこっそり覗き見ようとしたのだが、練習の模様をビデオ録画する先客があった。

 

この場所は誰にも譲らない」といわんばかりに、この御仁、ハンディーカムを構えたまま僕と目をあわさずにいる。

 

車線減少の合流地点で、割り込みを許さない人と同じ「いやらしい目」だ

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仕方がないので、僕はこの男性の背中に隠れるようにして、稽古を盗み見ることにした。

 

つわもの揃い

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夏季特別稽古に集まった少年(少女)部のメンバーは、試合経験のある子ばかりだ。

 

青や黄色の帯を締める強者(つわもの)が集うなか、オレンジ帯を締めるプー姉弟は、「エンジョイクラス代表」として末席に加えてもらった格好だ。

 

稽古のレベルもエンジョイクラスのそれとは違い、いつもなら20回をノルマとする腹筋も、特別稽古では「1分間」という単位に変えて、競争心をあおっていた。

 

ほかにも、ミット打ちや受けの練習などもあったが、私語はもちろん、笑顔もない。

 

総当たりの組手

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告知通り、特別稽古では組手に多くの時間を割いた。

 

対戦が終わるごとに一人ずつ横にスライドし、相手を変えていく「総当たり」の形式で行われた。

 

そのため、体格差や年齢差などは考慮されず、向き合った相手と機械的に戦う形になっていた。

 

メンバーの中で最年少となる息子は、ほとんどの相手が手加減をしてくれた

 

 

まあ、当然と言えば当然だ。

 

どんなスポーツであれ、小学生にとって「学年の差」は大きなハンデになる。

 

とくに空手の場合、学年が1年違うだけで打撃の重さは著しく変わり、この差を埋めるには「相応の実力差」が必要になる。

 

大抵の場合、2学年以上離れているとまともな勝負にならない。

 

そんななかで異彩を放っていたのが、くだんの茶帯の少女だった

 

小3のチャンピオン

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全国大会での優勝経験もある「道場のエース」で、身体は娘より一回り小さく、年は1つ下の小学3年生。

 

体重差のある年上であろうが、男子だろうが、相手を一切寄せ付けない強さを見せていた。

 

強さというより、上手さといった方が正確かもしれない

 

まわりの子と比べ、スピード感もギア2段分ほど違う

 

後退のスイッチを切ったような「姿勢」にも秘密があるようで、この日彼女が劣勢に立たされることは一度もなかった。

 

 

娘はこの子とどんな戦い方をするのだろう

 

 

全国大会優勝経験のある茶帯女子と、毎夜稽古に励む初心で年上の娘――。

 

そんな両極に立つ女の子同士の組手が、特別稽古のメーンイベントになった。

 

次回に続く。