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ジャーナリストから転身 40代妻子持ちが自由に生きてみた

無計画な退職から3年あまり|40代無職の父もうれしい「子供の冬休み」

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クリスマスイブのきょう、子供たちが冬休みに入った。

 

引きこもり生活を続ける父としても、家族と過ごす時間が増えるのは、とてもうれしい。

 

お金がないので遊び方は限られるが、できるなら朝も昼も夜も、目いっぱい子どもと過ごしたいと思う。

 

とはいえ、自分のいまの立場に不安がないわけでもない。

 

会社を辞めてすでに3年たったが、いまだに僕の心には「解放感」と「先々への恐怖」が共存したままだ。

 

この相対する2つの気持ちを失った時点で、僕は本格的に駄目になっていくのかもしれない

 

 

プー姉弟:「たっだいま~!

 

 

2学期の終業式を終えた姉弟が意気揚々と帰ってきた。

 

とにかく、まずは昼ご飯だ。

 

粗末な昼食にも

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きょうの献立は、チーズをたっぷり乗せたチキンラーメンと、「マルシンハンバーグ」でつくった父特製バーガーだ。

 

健康面では「最低の食事」かもしれないが、親子で食べる手製のジャンクフードは最高に旨い。

 

最近ごますりを覚えた子どもたちも「お父さんは料理の天才」と喜んでくれている。

 

 

一人100円以下の粗末な昼食でさえ、僕にとってはかけがえのないひとときだ。

 

会社の忘年会などよりも、はるかに有意義な時間になる。

 

お酒の飲めない僕にとって、「夜の席」は苦痛でしかなかった。

 

時間の無駄遣いは、すなわち人生の無駄遣いだ。

 

嫌いな上司に向けた作り笑顔も、いまはもうはるか遠い遠い昔の思い出だ。

飾りつけはディナーの後で

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マルシンハンバーグ」にいつまで満足してくれるのかはわからない。

 

子どもと過ごす「旬の時間」はそう長くない。

 

娘はいま4年生で、来年5年生になる。

 

そんな切ない気持ちを払拭すべく、最近僕は子どもとのコミュニケーションに少し前のめりになっている。

 

 

父:「ご飯を食べた後は、お父さんとクリスマスツリーの飾りつけをしよう」

 

プー姉弟:「はーい」

 

 

頂点の星をどちらが置くかで喧嘩する姉弟に、安心する自分がいる。

 

キラキラした球体をバランスよく飾りつけ、リボンを結び、一本の鎖でつながれたゴールドのベルとシャラシャラモコモコしたものを巻き付け、雪に見立てた綿を散らしたところで、いよいよ点灯式だ

 

父:「さあ、つけるぞ」

 

 

ピンポーン

 

 

ドアのベルが鳴る。

 

嫌な予感がした。

 

ドアスコープをのぞき込むと、家の門柱をよじ登っている小学生の姿がみえた。

 

いつも間の悪いときに訪ねてくる、息子の悪友だ。

 

 

息子:「友達がきた!遊んでくる!」

 

父:「え、はぁい、いってらっしゃい」

 

娘:「あ、私も1時から友達と約束あるからもう行くね」

 

父:「え、そうなの?じゃあ、早くしないと…」

 

 

自由な立場をとことん楽しもうにも、忙しいまわりがついてこないものだ

 

寒いからジャンバーを着ていくんだぞ」などと大人の態度で見送る僕だったが、

去り行く子どもの姿に、一人社会から取り残されたような侘しさを感じるのであった。

 

※親子空手の連載は今回お休みしました。