プーログ

ジャーナリストから転身 40代妻子持ちが自由に生きてみた

【体験談】40代脱サラ 現実の「リスク」~いざ仕事を辞めてみて~

ここでは、昨年実際に仕事を辞めてしまった僕が、脱サラのリスクについて、リアルな「実情」「実感」をまとめています。脱無職への挑戦はいまも進行中です。

脱サラから始まる第二の人生は夢と恐怖がつきもの

こんにちは。

 

プーです。

 

新たな人生への挑戦に焦がれながらも、サラリーマンを長年やっていると、脱サラは現実的な選択肢ではなくなるものです。

 

ところが僕は、40代妻子持ちの身でありながら、突然離職してしまいました。

 

それも、差し迫った事情があるわけではなく、何のあてもないままに、20年続けた仕事をおもむろに辞めてしまったのです。(詳細は連載参照

 

愚かなのか、何なのか。

 

そんなことよりも、いきなり脱サラしてみて「よかったのか、悪かったのか」が、気になるところではないでしょうか。

 

僕はいまのところ「よかった」といえる口ですが、その選択が正しかったかどうかの判断は、結局死ぬまで分かりません。

 

人生は、プロセスだからです。

 

一時的な失敗にも、刹那の成功にも、最終的な結果や末路にもその答えはありません。

 

あくまでも、毎日の断片をつなぎ合わせた「全体の流れ」にあるのだと思います。

 

いくら良作の小説であれ、「結び」だけ読んでも面白くないのと同じです。

 

その点に気づき、40代で離職という大胆な行動に出る人は、僕のほかにも結構いるものです。

 

何より、実際に脱サラを体験してみると、人生の転落にみえる「ドロップアウト」も、さして恐れることではありませんでした。

 

実情をかいつまんで説明すると、以下のような形になります。

point
  •  お金の不安は付きまとう 
  •  収入源を確保する方法は盛沢山
  •  世間の風当たりは段々緩やかに
  • 出だしから大きな投資は高リスク

 今回は、このあたりの事実関係について、順を追って解説してまいりますので、どうかお付き合いください。 

 

 

脱サラ後につきまとう「お金」の心配と焦り

脱サラ後、当面の間はお金の不安との戦いに

家族を貧乏のどん底に突き落としたらどうしようーー。

 

もちろん、最初は先々への不安と恐怖でガチガチでした。

 

当時の僕の思考回路は

 

 

・人生の満足<日々の生活=安定した収入源

 

 

という構図から抜け切れていませんでした。

 

つまり、家族を抱え「闇夜の戦場」に飛び出すような感覚だったわけですから、楽しみよりも恐怖心が勝っていたのは確かです。

 

 

・そもそも食べていけるのか

 

・子どもの習い事、塾、学費にかかるお金も必要になる

 

・老後が心配

 

・世間体が著しく低下するのでは

 

・両家の親族に心配をかけるかもしれない

 

・世間から外れたみじめな生活を強いられるのでは

 

・失敗すれば敗北者の烙印を押されかねない

 

 

月並みですが、そんな心配もありました。

 

それがいまでは、上記の半分ぐらいの項目が「どうでもいい」と感じられるようになっています。

 

退職後に自分の価値観が

 

 

・人生の満足=日々の生活>安定した収入源

 

 

という図式に変わったからです。

 

ようするに「お金軸」から「自分軸」に人生の捉え方が変化した形です。

 

自分軸で「いま」という時間を生きるのがいかに大切か。

 

脱サラしてからはっきりと「辞職にまつわる根本理由」がここにあったことを悟りました。

 

ただし、さらに掘り下げて本音を吐露すると、

 

 

・人生の満足<日々の生活<安定した収入源

 

 

に変わる日も時々あります。

 

満員電車も嫌な上司も堅苦しいスーツも苦手な早起きも、すべて思い出になりつつありますが、代わりに「お金の不安」だけが、限りなく薄れたり濃くなったりしながら、しつこくつきまとってきます。

 

焦りにも波があります。

 

矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、このあたりが、生々しい相場観ではないでしょうか。

 

 

踏み入れた「脱サラ世界」の現実 

語気を強めるまでもなく、お金は必要です。

 

とくに「生活費」や「子供の学費」などにまつわるお金の心配は、よほど上手にやらない限り、しばらくついてくるに違いありません。

 

実際のところ、僕は副業などを一切やった経験もなかったので、家計は赤字続きです。

 

生活を安定させるには、もう少し時間もかかるでしょう。

 

ただ、失望させてしまった両親も、最近、食事に誘ってくれるようになり、色々な面で僕にも「お慈悲」を与えてくれるようになりました。

 

稼ぎ方がまったくわからない絶望的な状況からも脱し、それなりに日々楽しく、いろいろな勉強を重ねています。

 

つまり、いざ未知の世界に足を踏み入れてみると、想像していたような「悲惨な世界」ではなかったわけです。

 

実感としても、何とか食べていけそうな感触はあります。

 

ただ、生きていく方法をすべて一人で探っている状態ですので、財政面での「ゆとりと安心感」が得られるには、まだまだ時間がかかりそうです。

 

偉そうなことを言いながらも、たまに悲壮感漂う顔をしているかもしれません。

 

「収入源」またぐ多数の選択肢

 

といっても、収入を得るための道は、ざっと思いつく限りでもたくさんあるものです。

 

 

・事業立ち上げへの参画(ご縁が前提に)

 

・家事手伝い(パートナーに全託する格好)

 

・転職(求人情報の収集が肝。今が狙い目)➡詳しくはこちらの関連記事

 

・起業(経験と資金が必要)

 

フリーランス(スキルと経験が必須)

 

せどり(誰にでもできるが割りと面倒)

 

・日雇い(安定性に欠けるもお手軽)

 

アフィリエイト(根気が必要だが元手が要らない)

 

・農業(支援制度有。スキルと人脈が必要)

 

Amazon(儲けの大きさもリスクも大)

 

フランチャイズ(資金が必要。店舗の運営ノウハウも)

  

・猟師(需要多。要資格。収入は小さめ)

 

・メルカリ(誰にでもできるが手間がかかる)➡詳しくはこちらの関連記事

 

・派遣(いわゆるブラックバイトに引っかかりにくい)

 

・頭を丸めて元の職場に戻る(安定した収入と不安定な精神状態がセットに)

 

僕は長年勤めた職場を離れてみて、自分の視野がいかに狭まっていたのかを思い知らされました。

 

それぞれに一長一短があるにせよ、個々が目指すライフスタイルや適正に合った「金脈」は必ずあるものです。

 

中でも「Amazon」「せどり」「メルカリ」「アフィリエイト」といった在宅ビジネスは、組み合わせとして相性がよく、誰にでもできそうです。

 

ただし、この手のビジネスは、高額の情報商材を販売するサイトが氾濫していますので、「全部詐欺」とまで身構えずとも、慎重に選ぶ必要があるのも確かです。

 

また、どの道にも必ず「壁」がある上、「ルール変更のリスク」があることも追記しておきます。

 

三者に評価できない「しあわせの大きさ」

しあわせを評価できるのは自分だけ。形は人によって千差万別だ

翻って、離職に踏み切るにあたり、周囲には本当にいろいろと脅されたものです。

 

「子どもの将来はどうするんだ!」

 

「自殺行為だ!」

 

「無責任だ!」

 

そうしたアドバイスは、得てして「未経験者の恐怖心」あるいは「断片的な失敗談の寄せ集め」からくる空想の産物にほかなりません。

 

収入源はどうとでも確保できます。

 

ただし、脱サラを実行に移す前段階で、副業でのトレーニングなり、起業の準備なり、貯金の用意なりをしておく必要があります。

 

転職を志すのであれば、ある程度の目星をつけておくのが無難でしょう。

 

さすがに僕も、雀の涙とはいえ、貯えを持たぬまま会社を飛び出す勇気はなかったでしょうし、住宅ローンを抱えていれば、自分を殺し続けた可能性もゼロではありません。

 

 

脱サラ防止の安全弁と「人生の安定度」

「何とかなる」という僕の見方に対し、「何とかならなかったらどうする!」と世間はツッコミを入れてくるものと思われます。

 

確かにサラリーマンを続けていると、体や心を病んで行き詰っても「頑張った結果」として許してもらえるでしょう。

 

特に大企業に勤めていれば、それなりの安全保障をしてくれるに違いありません。

 

「寄らば大樹の陰」というやつです。

 

この国は、社会の歯車になり切ればなり切るほど、生活の安定度が増す仕組みになっています。

 

いわば、これは帰属意識の強い「社会の空気」が作り出したセーフティーネットです。

 

ただこの空気感は、裏を返せば人を「堅実な生き方」に縛る呪縛でもあるのです。

 

往時、「一国一城の主」になることが社会的に推奨されたのも、このあたりに理由があるに違いありません。

 

幸い僕は、古くて狭い貸家で十分に満足しているので割と身軽ですし、薬漬けだった現役時代よりもはるかに健康体でいられています。

 

 

脱サラへの「白い目」と特攻隊生き残りの証言 

良くも悪くも社会の空気が強い影響力を持つ。脱サラへの風当たりもいまだになくならない

僕は断じて右翼でも左翼でも中道左派でもありませんが、この「社会の空気感」に対し、先の大戦にみられる「世間のプレッシャー」を連想せずにはいられません。

 

精神論の暴走と無垢な使命感に後押しされる格好で、多くの若い命が戦場に散っていったのが、第二次世界大戦の「一面」です。

 

命を賭して国や家族の未来を守ろうとしたご先祖さまに、深い哀悼と敬意を表す一方で、彼らを戦場に送り込んだ「無言の圧力」も無視できません。

 

 

特別養護老人施設での邂逅

僕は薬害エイズが社会問題になっていた時代、「老人ホーム」でバイトをした経験があります。

 

ボランティアでは福祉の本質がつかめないと判断し、「1円でもいいから雇ってくれ」と電話で頼み込んで実現させたものです。

 

そこで、神風特攻隊の生き残りの方から示唆に富む話を伺いました。

 

特攻当日に終戦を迎えた方で、本当に貴重な体験談でした。

 

その方は「先立った仲間と一緒に逝きたかった」と涙ながらに語る一方で、「非国民にされたくないので渋々志願した。特攻当日を迎えるまでに『ヒロ』(ヒロポン)『売春』『酒』で恐怖を紛らわせた。全員とは言わないが、俺のまわりは皆そうだった」と告白されました。

 

「社会の空気」が生み出す残酷な強制力は、帰属意識の強い日本において、その残り香を漂わせています。

 

つまり「社会常識への妄信」からくる思考放棄こそが、「世間の白い目」の正体というわけです

 

「私」を抑える「公」の団結力が日本経済の強みである反面、自殺者を量産する根深い課題を内包しているのが実態です。

 

会社組織の中にもその名残があります。

 

30代、40代の脱サラに「ブロック」がかかる原因のひとつが、そのあたりにあると僕はみています。

 

 

ドロップアウト”への風当たり

事実、そんな社会の目を含め、すべての責任を「家族で負う」というのが、自由な生き方を志す者の宿命となります。

 

もっとも、「はだしのゲンのお父さん」みたく、誰しも強くなるわけではありません。

 

僕だって踏まれて育つ麦のように強くなれません。

 

ただ喜ばしいことに、光はあります。

 

時代は流れ、社会の空気感も変わりつつあるというのは、紛れもない事実なのです。

 

詳細は割愛しますが、「グローバル化」「ニーズの多様化」なんかもこの変化を後押ししています。

 

平日、お父さんが幼稚園に子どもを迎えに行っても、あまり違和感はありません。

 

家族を守る責任感さえ捨てずにいれば、路頭に迷うことはまずないでしょう。

 

何より「まっとうなのに何ともならない人」を、僕は見たことがありません。

 

世間が吹聴するほど、脱サラに怯える必要はなかったわけです。

 

 

投資への注意点 初心者が避けるべきポイント

ただひとつ、駆け出しの段階から「大きな投資に踏み切る」のは注意が必要です。

 

よほどの準備なり勝算なりがない限り、リスクが大きいのは指摘するまでもありません。

 

失敗すれば、実フィールドでの勉強に欠かせない資金も時間も、一瞬で消し飛びます。

 

何かすでに生きる手段が明確に決まっている人は別なのでしょうが、僕に似た志の方は

 

・店舗を持たない

・借金しない

・知らないうちは株やFXに手を出さない

 

というのが鉄則です。

 

 特に株やFXは、誰にでも簡単に手が出せ、ラッキーパンチも当たりやすい反面、「スペシャリストを相手に戦う難しさ」を忘れがちになります。

 

 

まとめ

  • 収入源を確保するすべはいくらでもある
  • 世間の言うリスクは未経験者の幻想
  • お金への不安はなかなか消えない
  • 脱サラには貯金などの準備が必要 
  • 進路が決まらぬ人は、まずは在宅ビジネスあたりがおススメ
  • 世間の白い目は根強く残る反面、緩和されつつある
  • 最初から大きな投資は避けるべき

 

いかがでしたでしょうか。

 

一言でまとめるならば「世間で言われるほどの恐ろしい世界ではないが、下手するとお金の心配は続くかもしれないので、何かしらの準備が大切」といったところです。

 

 最後まで長文をお読みいただき、ありがとうございました。

 

【徹底解説】「退職後」の不安緩和へ 稼ぐ経験と「脱サラ前」の貯金

ここでは、昨年仕事を辞めてしまった僕の実体験を通じ、退職前に行うべき必須の「貯金」と脱サラ後の「不安を和らげる方法」についてまとめています。

脱サラを目指すには宝くじの当選を待つよりまず貯金を

こんにちは。

 

プーです。

 

おもむろに新聞記者という仕事を辞めてしまった私がいうのも変ですが、脱サラするにはそれなりに準備が必要です。

 

何より、当座をしのぐ生活資金は欠かせません。

 

  • 退職
  • 金貯金
  • 遺産

 

貯えの種類はなんでもいいのでしょうが、当面、お金は出ていく一方になります。

 

そうなると、いらぬ「不安」や「焦り」が芽生え始めます。

 

脱サラは、染みついたサラリーマン思考との戦いになるといっても過言ではありません。

 

そこからにじみ出る「不安」や「焦り」は、本当にくせものです。

 

そこで今回は、脱サラに必要な貯金と不安を緩和する方法について、解説を試みました。

 

脱サラに必要な要点をかいつまんでまとめると、以下のようになります。

point

 

  •  生活費1年分の貯金
  •  少額から稼ぐ経験
  •  「欲しいモノ」と「必要なモノ」の見分け
  •  自己実現の形を見極める時間と精神的ゆとり
  •  パートナーの稼ぎ

 

上記の5項目は、脱サラを具体化するのに欠かせぬ最重要ポイントです。

 

職を鞍替えするというより、「雇われの身から脱する」のに必要な視点といえます。

 

これから順を追って説明する内容は、単に体裁を整えただけの情報ではありませんので、ある程度参考にして頂けるものと思われます。

 

また、せっかくなのでハローワークにも取材してきました。

 

転職を志す方にも参考になる情報をまとめましたので、一読いただければ幸いです。

 

 

「ありたい姿」整理する時間を

 貯金がゼロの状況で退職という重い決断を下してしまうと、先々を決める大切な判断がまともにできなくなります。

 

会社から離れて得た自由な時間に、改めて人生を見つめ直す」。

 

とくに、この大切な作業がおぼつかなくなるのは避けたいところです。

 

人生を見つめ直す時間が持てないとなると、脱サラの価値も半減します。

 

雀の涙ほどとはいえ、僕には退職金がありましたし、お酒を飲まない分、小遣い程度の貯えぐらいは持っています。

 

それでも、減り続ける貯金にまったくの無関心を決め込むほどの度胸はありません。

 

実際、収入ゼロが続く状況は、「不安」「焦り」「葛藤」「恐怖」の温床になるのを身をもって経験しました。

 

また、ある程度支出を抑える努力も必要で、 離職に先立ち、住まいも割と広めのマンションから「築40年の古屋」に越しました。

 

ただし、ケチケチ生活に徹するのは決しておススメいたしません。

 

必ず萎縮が生まれます。

 

心が縮こまり、行動も小さくまとまってしまいます。

 

こんなことを書くと妻に蹴られそうですが、稼ぎがなくとも、時には家族そろって回転寿司や焼き肉なんかも食べるべきです。

 

いずれにしても、出費は「欲しいモノ」から「必要なモノ」に転換する程度にとどめることをおススメします。(関連記事はこちら

 

 

お金に絡む「精神的プレッシャー」

 繰り返しになりますが、脱サラへの恐怖は、突き詰めると「お金」や「収入源」の類にその源があります。

 

とくに最初のうちは、思わぬ出費に心が波打つものです。

 

・「うわ、貯金がもうこんなに減っている!」

・「税金って何でこんなに高いんだ…」

・「家賃に水道光熱費、学費に通信費にガソリン代…」

 

お金に振り回される心の制御は、とても難しいものです。

 

ハローワーク」ではとかく定職に就くよう促されますが、焦って行動しても、良い結果が生まれないのは言うまでもありません。

 

そもそも、なぜ会社を辞めたのか――。

 

その視点をないがしろにすれば、一念発起した脱サラや転職も不発に終わりかねません。

 

焦らないためにも「最低でも1年ぐらい、生活するのに困らない貯金」が必要になります。

 

貯金なしの見切り発車は、できる限り避けるべきです。 

 

そもそも、軍資金をなくしてビジネスはできません。

 

脱サラ後の不安解消は「稼ぐ経験」で和らぐ 

稼ぐ力が不安を緩和する効果をもたらす

 数百万円レベルの貯金があっても、残高が急降下を続ける現実を突き付けられると、先々への心配が増幅していくものです。

 

では、このお金への不安を和らげるには、どうすればいいか。

 

それは、少額のレベルから自分で儲けてみることです。

 

決まった日に給料が支払われるサラリーマンを続けていると、自分でお金を稼ぐ手段がとてつもなく難しいもののように映ります。

 

ところが、実際にやってみると、実はそんなにハードルの高いことではありません。

 

在宅でも、転売などで手軽にお金を稼ぐことはできます。

(ただし正式には古物商の許認可が必要。詳しくは こちらの連載記事参照

 

僕の場合は、メルカリでの不用品販売で、一応これを経験しました。

 

一家を養うにはとても及びませんが、「自分で稼ぐ力」が身につくことは、とりとめもない不安を和らげる効果があるうえ、もう少し大きな「稼ぎ方」も見えてくるものです。

 

そして、サラリーマン思考からも徐々に抜け出せます。 

 

センスとご縁のある人は、そのままお金持ちになってしまうかもしれません。 

 

いずれにしても、独立への第一歩はここから始まります。

 

 

脱サラ後の好手 「妻の稼ぎに甘える」

妻子持ちの方にはもう一つ、有力な手段があります。

 

情けなかろうが、そうでなかろうが、はっきりお示しします。

 

当面、パートナーの稼ぎに頼ってください。

 

我が家の家計はいまのところ、保育園でパートとして働く妻が支えています。

 

社会問題になるほどの安い賃金とはいえ、そこそこのお金が月々入ってくるのは、精神的なゆとりを保つうえで、とても大きな救いになります。

 

さらに重要なのは、生きていく方法を学ぶ「勉強の時間」が持てるようになることです。

 

フリーランスからの情報収集しかり、 在宅ビジネスの勉強しかり。

 

時間とお金がかかる大切な勉強や人脈の開拓に専念するためにも、妻の稼ぎはとても重要です。

 

当面の負担に肩身を狭くする必要はありませんし、パートナーもきっとそんなことを望んではいません。

 

結婚当初の約束通り、しあわせにすることでお返しするべきです。

 

 

人手不足が深刻化 転職に有利な環境へ

自己都合退職者にも追い風が吹く

 30代はもちろん、40代で転職を志す人も、必要以上に心配することはありません。

 

特にいまは、日本全体で人手不足が深刻化しています。

 

事実、厚生労働省の発表によると、12月の全国の有効求人倍率は、44年ぶりの高水準となる1・59倍に達しています。

 

これはバブル期をしのぐ驚異的な水準です。

 

製造業を中心とする「ブルーカラー系の職種」はもとより、全体的に底上げされた形となっていて、営業とともに人気の事務職も求人は多いというのが実態です。

 

いずれにしても、次の仕事をみつけたうえで、退職に踏み切るのが王道です。

 

転職を志す人にとっては、いまが好機かもしれません。

 

 

自己都合退職者と40代の傾向

ただ、そんな国の発表をみたところで尺が大き過ぎ、「まあそうなのかな」と思うぐらいで、いま一つピンときませんよね。

 

このあたりは「ハローワーク」の方が、実のある直接的な情報が得られやすいといえます。

 

記者時代から感じていたことですが、「現場の肌感覚」ほど的を射た見方はありません。

 

実際にハローワークで久しぶりに取材を試みたところ、やはり、40代の転職先も得てしてすぐに見つかる傾向にあるようでした。

 

ただ、転職先も水が合わず、再び離職するケースも少なくありません。

 

そうなると、転職活動は難航を極めるわけですが、逆に言えば「一度の転職は比較的スムーズにかなう」ということです。

 

つまり、最初の転職は、さして恐れることはないわけです。

 

また、好景気の影響で倒産件数が減少している分、僕のような自己都合退職者にも追い風が吹いているのは、とてもうれしい事実です。

 

 

最終的に必要なのは自分を信じる力

今回は、貯金の必要性と稼ぐ経験の大切さ、求人をめぐる現状などについてまとめましたが、最も重要なのは自分のポテンシャルを信じ切ることです

 

僕は高校の時分、誰一人飛べなかった10段の跳び箱を飛んだ経験があります。

 

その後、どうなったかというと、後続のクラスメート全員がこの跳び箱を飛んだのです。

 

人は得てして、できないと信じればできないし、できると思えばできるものです。

 

僕も我が道を信じ、命がけで歩いていきます。

 

 

まとめ

  • 脱サラには、少なくとも1年間家族を養うだけの貯えが不可欠
  • ケチるのではなく「欲しいモノ」と「必要なモノ」の見分けを
  • 「自分のありたい姿」を見極める時間と精神的ゆとりを持つ
  • 離職後は「稼ぐ経験」こそが精神安定剤に。独立への道筋も見えてくる
  • パートナーの稼ぎに甘え、収入源を確保するための勉強に打ち込む 
  • 目下転職は極めて有利な状況。一度目の再就職は比較的スムーズに進む傾向に
  • 倒産件数減少に伴い自己都合退職者にも追い風

 

 

いかがだったでしょうか。

 

今回は、脱サラの不安、貯金、稼ぐ経験の大切さなどについてつづりました。

 

長文にお付き合い頂き、本当にありがとうございます。

 

今後も実体験をつづる本ブログを通じ、脱サラの実態と豊かな生き方のヒントに光を当ててまいります。

【連載一覧】サラリーマン記者を辞めた僕のいま

勇気を振り絞った40代妻子持ちの退職 ~葛藤と希望のはざまで~

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はじめまして。

 

プーです。

 

このブログでは、悩み抜いた末に決断した退職の話題に始まり、転職という選択肢も含め、あれこれ生きる道を模索する今までの流れをまとめています。

 

読みやすさに配慮し、連載形式で随時更新中です。

 

当時の僕と同じ苦悩を抱える人にとっては、ほんの少し心を楽にして頂くヒントなんかがあるかもしれません。

 

また、順番にお読みいただくと、希望と葛藤のはざまで揺れる僕という人間がみえてくるものと思われます。

   

きっと、損はありませんので、よろしければ是非ご一読ください。

 

以下、目次となります。

 

※随時更新していきます。

 

【無職の悲哀】40代妻子持ち SNSへの挑戦

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感激のTwitterに広がる世界――。

 

記者というのは、特定分野の確かな情報を最先端で追う職種だけに、情報収集は「対人」というのが基本だ。

 

逆に情報発信の舞台は、いわずもがな固定の購読者を抱える「紙面」となる。

 

情報の入り口と出口が固定されていた現役時代、僕は「SNS」という便利な代物をあまり利用することがなかった。

 

モノを書く仕事だけに、プライベートにまで執筆作業を持ち込むのに抵抗があったのも理由といえる。

 

それがプーの身になってみて、はじめてTwitterの素晴らしさがわかった。

 

一人一人の生き様を描く言葉が、面白くないわけがない。

 

つぶやきというより、それはもはや心の叫びだ。

 

 

【魂のつぶやき】につながるご縁

Twitterには、無機質な情報ではなく、人の感情が詰まったつぶやきが溢れかえっていた。

 

想いや願い、楽しみや苦悩、愛着、執着、やりきれない気持ちなどが「共感」となって広がっているのだ。

 

特に、同じ趣味を持つ人やお坊さんの言には、いちいち頷かされてしまう。

 

言葉のセンスも素晴らしい。

 

そんな人たちと敷居の低いところでフォローし、フォローされ、人としてつながっていく。

 

まるで仮想社会だ。

 

一人、原稿をコソコソ書いている寂しさなんかも吹っ飛ぶぐらい、魅力的な空間だった。

 

時間を忘れて没頭してしまった。

 

 

脱サラ挑戦者も多く

もう一つ驚かされたのは、同じ境遇の人が意外なほど多いことだ。

 

無職に離職、退職に自由…

 

いびつな社会に警鐘を鳴らす力強い言葉も散見された。

 

また、甘い言葉で「ビジネスを売り込む」つぶやきも沢山あって、思わず乗っかりたくなるほど魅力的なオファーも少なくない。

 

初日から早速、「集客と営業ノウハウの提供」を申し出るダイレクトメールが僕の元に届いたのだが、丁重にお断りした。

 

きっと、ビジネスありきでの情報発信に汗を流す人は、冷たくあしらわれることも多いのではないか。

 

そうなると、心は「お金ありきの割り切り」に逃げ込み、個人の魅力も真心もないがしろにされてしまうのだ。

 

結果して、貴重な時間も労力も、「お金を求める心」に食われてしまう。

 

これでは「自分のために生きている」のではなく、「お金のために生きている」ようなもので、あまりにももったいない。

 

 

本音を込めたメッセージを

つぶやく側は、不純物のない思いをみせることが、本物のつながりを生むのだと思った。

 

逆にフォロアーは、バイアスという色眼鏡を外し、心の芯で言葉の意味を見極めることが大切だ。

 

この点は、現実社会となんら変わりない。

 

ある人が「選ぶ人」「選ばれる人」ではなく、「エラバナイ人」になりたいとつぶやいていた。

 

「いいね」に連射機能がついていないのが残念だ。

 

【無職の悲哀】40代妻子持ち 夫婦喧嘩

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役割分担をめぐる「陣取り合戦」は、得てして喧嘩の火種になる――。

 

こんにちは。

 

プーです。

 

今朝、久しぶりに夫婦喧嘩をやらかしました。

 

事務作業の分業化を視野に入れ、僕が不得意な「Excel」「PowerPoint」のスキルを身につけるよう、妻に打診したのがきっかけです。

 

妻は、保育園でパートとして働いていて、「そんな余裕はない」と一蹴されました。

 

そして、「家事をすべて担当するから」という僕の条件交渉に、とても腹を立てました。

 

「そもそも、現時点での役割分担すら不公平!」

 

ごもっともです…

 

そこから妻の怒りは「日ごろの不満」に引火し、口論に発展したのです。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 

僕 :「仕事に協力してくれ」

妻 :「自分のことは自分でしろ」

 

僕 :「一人で捌くには限界がある」

妻 :「昼ごろまで寝ておいて勝手すぎる」

 

僕 :「辛いならパートなんて辞めてしまえばいい」

妻 :「そういう問題ではない。全然わかってくれない」

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

僕は前日、あまり寝ておらず、感情の起伏が激しくなっていたこともあって、「オカドチガイ」なことを言い返したりしました。

 

このいさかいに、上の娘は泣き出す始末です。

 

もう、最悪の結果でした…。

 

 

反省の先にある互いの理解

ただ、夫婦喧嘩というのは、「お互いに反省し合える」と、捨てたものでもない気がします。

 

会社勤めの時分、僕は妻の要望に応えたことは一度もなかったといいます。

 

「もっと子育てに参加してほしい」

「家事の役割分担が不公平すぎる」

 

確かに僕は「仕事が忙しい」ことを理由に、ことごとく却下してきた気がします。

 

突き詰めると、今も昔も「妻の頑張り」をちゃんと見ていなかったのです。

 

だからこそ、「いたわり」が足りなかったわけです。

 

また、「生理前の女性は睡眠不足と同じ状態」という、一つの物差しができたのも収穫でした。

 

 

とばっちりを受ける子ども

さて、心配なのは妻よりも、むしろ子どもの方です。

 

両親の喧嘩する姿など、本当は見せてはいけないのかもしれません。

 

実際僕は、親がガチンコで喧嘩をしているところを見たことがありません。

 

もちろん、古い家庭ならではの「夫婦間のパワーバランス」もあったのでしょう。

 

とはいえ、時代の流れの中で、夫婦の力関係は完全に変わっています。

 

父母のイニシアチブが逆転している家庭も多く、僕の幼馴染はスーパーで妻に土下座を強要されたそうです。

 

我が家も「かかあ天下」とまではいかないにせよ、「ところどころ尻に敷かれている」というのが生々しい実態です。

 

今の時代、突発的な夫婦喧嘩は、もはや防ぎようのないことかもしれません。

  

 

説得力のない言葉  態度と実績が肝に

仕方がないので僕は、喧嘩をしている事実をはっきりと伝え、『仲直りの大切さ』を教えることで誤魔化そうとしました。

 

当然ながら、子どもに「言葉」は届きません。

 

見事なまでに、見透かされてしまいます。

 

愛情も説教も、「実績」が説得力を生むのでしょう。

 

実際に仲直りをしているところをみて、やっと納得したようでしたが、実は大人も同じです。

 

言葉で人を動かすのは、詐欺師になったブーチョぐらいの手練れにならないと、なかなか難しいのではないでしょうか。

 

僕が思うに、「説得力のある言葉」というのは、きっと、筋の通った話でもなければ、落ち度のない理論構成でもありません。

 

「人の実績」に宿るものです。

 

 

未経験者の言葉が共感を生まないのも、成功者の言葉が注目されるのも、そのためです。

 

「負け犬の遠吠え」が「成功者の談」に転じる日を目指しながら、ブログをつづる今日この頃です。

 

40代脱サラ男の独り言 義務から解放されて知った「面倒の価値」

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サラリーマン時代を振り返ると、面倒なことを進んでやった記憶がほとんどありません。

 

目標を持たぬまま、常に「義務」に追われていたからです。

 

「ビジョンをもって職務をまっとうする」

「一組織人としてやるべきことを果たす」

 

そういうと聞こえがいいかもしれませんが、きっと、義務以上のところで頑張る余力がなかったのだと思います。

 

出世にモチベーションを見いだせずにいたのも原因でしょう。

 

もちろん「与えられることに慣れ過ぎてしまったため」でもあります。

 

「義務の弊害」というわけです。 

 

 

面倒なことは「踏み込み」を強める効果も 

ただ、「面倒なこと」をすすんでやると、きっといいことがあります。

 

活動の成果をもう一段高める秘策は、面倒なことにあるからです。

 

また、面倒なことの中には、「効率化への道筋」を見つける重要な手掛かりが隠されていることもあります。

 

整理整頓一つでも、可能性は大きく広がるに違いありません。

 

サラリーマンを辞めて、そこに気が付きました。

 

自分の中にある「適度」の物差しを信用すると、あまりロクなことがありません。

 

「また明日」ではなく、きっと「今日だけ」が大切なのです。

 

連載㉔40代妻子持ちが脱サラ生活へ 中国ビジネスとの出会い(3)

 

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怪しいイメージをぬぐい切れないAmazonでのネットビジネスも、一度原理を知ってしまえば、驚くほど手軽で合理的なことを思い知らされる。

 

情報通信技術、バンザイ!

マーケットプレイス、バンザイ!

 

ただ、肝心の「仲介役」と「売れ筋商品の見極め」はどうするのか。

 

そのからくりを聞いた時もまた、「便利な世の中になったものだ」と思った。

 

中国ビジネスのかなめとなる仲介役は、「ネット上の掲示板」で募集するそうだ。

 

そして日本語が堪能な中国人を「Skype」で面接し、このビジネスに「心得のある人」を選ぶのだという。

 

ただし「はずれ」をつかめば、それで終わり。

 

お金を持ち逃げされるケースもあるという。

 

そんなリスクを負わずとも、「仲介業者」が存在するのだが、こちらもやはり海千山千となる。

 

 

仲介役のIさんに丸投げ 驚愕のお手軽さ

僕は、Skypeで面接することもなく、彼が懇意にしている中国人のIさんという女性を紹介してもらった。

 

Sいわく、「彼女は全部わかっているから、任せればいい。ただし、請求額には気を付けて。必ず費目ごとにチェックを入れておくこと。文化の違いもあるので、ここは注意しておかないと」とのことだった。

 

売れ筋商品の選別については、Amazon商品検索上位にある「中国製品」をみつけて、同じものを「タオバオ」「アリババ」から調達するだけだった。

 

彼はこの技術を習得するのに、数百万円の投資をしたそうだ。

 

さすがは冒険家…。

 

実際、Sの売り上げを見せてもらったのだが、たった半日で40万円を超えていた。

 

利益は2割程度という。

 

仕入れしたばかりだから」と謙遜していたが、同じことをすれば同じように儲かるというのだ。

 

生きる道への確かな手ごたえに興奮する反面、余りにも手軽なビジネスモデルに、一抹の不安を覚えた僕。

 

その不安は、残念ながら現実のものとなる。