プーログ

ジャーナリストから転身 40代妻子持ちが自由に生きてみた

40代妻子持ち脱サラ<体験談>無職の身ながらも沖縄旅行へ「なんくるないさー」

プーログは、2018年に脱サラした管理人「プー」が自らの手に人生を取り戻すべく、自力で収入源を確保するプロセスをリアルタイムで紹介するブログです。

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こんにちは。

 

脱サラしてから1年あまりが過ぎ、最近、カレンダーを見るのが怖くなった管理人のプーです。

 

起死回生の一手を見いだせないまま、8月18日からの1週間、家族で沖縄旅行に出かけました。

 

貯金が底をつきかけている状況下にあって、やはり愚かで軽率な行動だったかもしれません…。

 

僕の中での1000円の価値は、もはや現役時代の3倍ぐらいに膨らんでいます。

 

仮にお金がなくなれば、バイトで急場をしのぐか、あるいは、コレクションのファミコンソフト(在庫)などをさばいて資金づくりに奔走するといった展開が予想されます。

 

いかに我が家の家計がスリムだろうと、さすがに妻のパートだけで生活費は賄いきれません。

 

こうなると、もう消火作業と一緒です。

 

いくら水をかけても火の勢いは衰えず、最終的にプーの儚い夢ごと一家を燃やし尽くす――。

 

割と具体化してきた恐怖を背に、常識の逆を行く狙いで実行に踏み切った沖縄バカンスですが、これで完全にお尻に火が付きました。

常識の逆を行く真意はこちらの記事

 

今回は、「単なる逃避行だったのではないか」との自問に背筋が凍り付いた沖縄旅行の顛末について、僕なりに得た発見とともにまとめました。

 

 

無収入の沖縄バカンス 

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水色の爆弾を爆発させたような明るい空に、カラフルな熱帯魚が泳ぐコバルトブルーの海。

 

沖縄は、やはり最高の場所でした。

 

素朴な食堂で味わったフ―チャンプルに本場アメリカ仕込みの分厚いステーキ、どちらもコストパフォーマンスが異様に高く、筆舌に尽くしがたいほど美味しかったです。

 

立て続けに来襲する台風に肝を冷やしつつも、結果的に向かう先はすべて晴天。

 

趣味と実益を兼ねたパワースポットめぐりでは、縁起のいいリュウキュウアオヘビが現れたり、幸運を告げるツマベニ蝶の大群が押し寄せたり、おかしな発光体が写真に写ったり。

 

地元ガイドさんらの度肝を抜くような、幸先(さいさき)の良い仕切り直しができました。

 

 

また、10年前に式を挙げた海辺の結婚式場も健在で、突然の来訪にもスタッフの方は迷惑な顔一つせず、当時と同じカットの写真を撮ってくれました。

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そこでふと思い出したのは、道中、宝石店でみつけた看板です。

 

 

「結婚指輪 ニューデザイン大量入荷 3点セット 5万円

 

 

 

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「僕の妻には、大量入荷されたニューデザイン3点セット5万円の指輪を受け止める器量が、はたしてあるのだろうか」

 

そんな妄想にふけりつつ、作り笑いを浮かべる僕の背に、オレンジ色の夕日が雲間から浮かび上がってきました。

 

それは結婚式当日とまったく同じ状況で、最近冷たい妻のご機嫌とりにもつながって「めでたし、めでたし」の結果となりました。

 

 

脱サラにみる「なんくるないさー」の意味

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そんな楽しい思い出と最高の気分転換を与えてくれた沖縄の旅ですが、ひとつ、僕の印象に強く残ったのは「なんくるないさ~」のスピリットです。

 

楽天的に物事を受け流す大らかさが、島人(しまんちゅ)の県民性としてクローズアップされがちですが、この言葉、実は別のことを意味するようです。

 

 

どことなく排他的ながらも一様に親切な沖縄の方々と接し、また、薩摩やアメリカの統治下に置かれた歴史的事実に触れる中で、「沖縄=楽天的」という図式には、違和感を覚えずにはいられませんでした。

 

 

それで少し「なんくるないさー」の意味を調べてみたわけですが、やはり一般的な解釈とは異なりました。

 

要約すると「精一杯の努力をもって、結果には縛られない」というのが正解のようです。

 

つまり、「なんくるないさー」の言葉の本質は、「楽天さ」ではなく、「たくましさ」にあるわけです。

 

僕がいま、もっとも向き合うべきテーマが、この言葉なのかもしれません。

 

 

仕事の貴賤とダイヤの指輪

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かくして、夢の沖縄旅行から現実世界に戻ってきた僕ですが、この際、バイトもアリかと思うようになりました。

 

目指すべき道が明確になっていて、現状、明らかに力不足を感じるのであれば、いったん引くのはむしろ得策かもしれません。

 

いわゆる立て直しというやつです。

 

つまり、脱サラ後、借金を負うようなギャンブルをしない限り、一度や二度つまずいたとしても、やり直しはいくらでも利くわけです。

 

 

 

先日、たまたま近くの公園で会った幼馴染から「落ちぶれるのって、嫌じゃない?」と聞かれ、僕はこう答えました。

 

「君が思うほど嫌じゃない」。

 

少なくとも僕は「人に迷惑をかけない限り、仕事に貴賤はない」と心の底から言い切れます。

 

貴賤があるとするならば、それは仕事に向き合う人の姿勢です。

 

つい最近、イズミヤで這いつくばって床の汚れを落とす年配の清掃員をみかけましたが、そこに感じるのは、やはり尊さでした。

 

また公益事業を担う大企業の社長さんが、利益よりも公共性を重んじる経営姿勢にもまた、同じように尊さを感じました。

 

仮に自営の道が閉ざされ、どんな仕事をするにしても、その尊さだけは見習いたいと思うところです。

 

そんな姿勢で得たギリギリのお金で贈る 「結婚指輪 ニューデザイン大量入荷 3点セット 5万円」の結婚指輪の価値は、浅ましいお金で買った1カラットのダイヤモンドの指輪に勝るかもしれません。

 

お金では届かない世界に輝く人の気持ちこそ、美しいと思うのは僕だけでしょうか。

 

まあ、僕のような解消無しが言うと、負け犬の遠吠えに聞こえたりもしますが…。

 

いずれにしても、勝負はまだまだこれからで、面白いのもここからです。

 

最後まで長文をお読みいただき、ありがとうございました。